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シェアハウスを地域とつなぐ

自分自身、恵比寿でシェアハウス暮らしを始め1年。 障害者を含め、多様な人と関わり合いながら生活を創る暮らし方に 豊かさを感じながらも、少し立ち止まって考えることが多くなっています。 昨日は入居者の親を含めた懇談会を行いました。 http://bit.ly/xX1sok 僕が暮らすシェアハウスいこっとが立ち上がり2年が経過しようとしています。 ・障害のある人とない人がともに暮らす取り組みが、どのような変化を生み出しているのか ・現在の課題は何か 親御さん、入居者本人、スタッフ、多様な参加者の声に耳を傾けながら考え、整理をしました。 話し合いの中で出てきたキーワードとしては 「人間関係」 「健康」 「自立」 個人、個人が抱えている問題は様々で、一緒に暮らしていても気づけていないことも多かったです。 最近は、個が抱える多様な悩みや問題は、家という点ではなく、地域やまちという面の視点で捉えないと解決しないのではと考えるようになってきました。 障害のある人とない人が一緒に暮らして、生活の中でお互いを助け合うといっても ・仕事との兼ね合い ・プライバシーの確保 などを考えると限界があります。 一緒に暮らしている人同士の関係性だけではなく、地域やまちとの関係性から問題を捉えないと、持続性のある取り組みにはならない気がしています。 と、このようなことを考えていたときに、大学のときに一番お世話になった先生が面白いブログを書いていました。 大学教授のブログ 「コレクティブ・タウンということ」 http://blogs.dion.ne.jp/coppe/archives/10637933.html 以下、ありむら潜「ゆるやかにつながるコレクティブ・タウン:「孤族」社会への提言」(ココルーム実験双書「釜ヶ崎 暮らしと居場所」より。 「釜ヶ崎はいわば天然のコレクティブ・タウンだ。  一般住宅でいえば、コミュニティ・センター的ハードもそうだが、犬の散歩を通じて自然発生する井戸端会議や近隣の助け合い等もコレクティヴな事象である。北欧発のコレクティヴ・ハウジングが「種物にコミュニティ(まち的要素)を組み込む」に対して、「まち(コミュニティ)を住まいの一部として」とらえる。コレクティブ・タウンの成立要件は、...

Web業界で働くということ

ちょうど1年前にこのブログで、「なぜWeb業界を選んだのか」という記事を書いていた。 そのときの答えはWeb業界と自分が関わってきたソーシャルビジネスの分野が目指そうとしているものが似ていて、FacebookやTwitterのようなサービスを活用して、人と人の関係性をもう一度社会に問い直していく、社会を変える仕事がWeb業界であればできるのではないかと考えていたらしい。 Web業界で働いてみて、1年前に志していた社会を変えるような仕事ができているかを自分に問いかける。 自分が社会を変える仕事ができているとは思わないけども 確実に言えることは、社会を変えるための考え方は少しずつ身に付いているのではないかと・・・ Web業界の面白さはFacebookやTwitterなど新しいツールが生み出す世界観、その根本にある自分たちが新しい社会をつくっていくという考え方にあると感じています。 オプトの新卒採用動画がWeb業界で働くことをユニークに伝えていたので共有 仕事は大変。仕事はつらい。 それはきっと全部本当。 数億円のプレッシャーにおしつぶされそうになる瞬間 30分さえ眠るのが惜しい、勝負どころの日々 あまりにも無力な自分への焦燥。悔し涙。 自分を超え続けていくことはそれだれ大変なこと それらを全部ひっくるめて、私たちはこう言い切ります。 だからこそ仕事は楽しい。

シェアする暮らしの共有備品

僕が暮らしている障害のある人とない人が一緒暮らすシェアハウスいこっと 本日入居者ミーティングが行われ そのテーマは「共有備品って何?」 いこっとでいう共有備品とは、シェアハウスの共有スペースで活用する生活必需品のこと(この定義は曖昧ですが)毎月共有備品代を入居者全員から集めて、生活に必要なものを購入します。 なぜ共有備品をテーマに話し合いが行われたかというと・・・ 何が共有備品で何を私有物とするかが、入居者同士で認識が違って お金も関わる部分なので一度、明確化することが大切だよねという話になったためです。 なかなか話合うと面白いものもあったので共有します。 たとえば「掃除道具」「洗剤」「お皿」 ここらへんは皆で使うし、共有備品とすることは全員納得 「バランスボール」「写真」「お花などの装飾品」 絶対に生活に必要なものではないけど生活を豊かにするもの ただ、切り詰めて生活をしている人もいるから すべて備品代で支払うのは難しいよねと。 個人の趣味が含まれる場合は、プロジェクト性にして 興味のある人がお金を出し合って購入することに決定。 それでは「米」「調味料」 米は皆食べるから共有備品 調味料は・・・ 料理を普段からする人は調味料にこだわるけれど 普段料理をしない人は、最低限のものでいいよねと。 共有備品とするのは基本の 「さしすせそ」+α 砂糖、塩、酢、醤油。その味噌は個人でもっているから いこっと流のさしすせそを作ろうということに決定。 「町内会費」 町内会費ってそもそも払っているんだ・・・ 費用は1人年間200円。 それなら共有備品代で支払って問題ないよねと。 「洗濯機の修理費」 だれが壊したのかによるのではないか? 運営側との契約内容はどうなっているか? などなど次回の入居者ミーティングで検討することに。 その他にも「カレンダー」「ピアノ」「シャンプー・ボディーソープ」など色々と出ていましたが割愛。 自分は個人的なものも共有してしまったほうが生活が豊かになるのではと考えていますが 当然その考えは人によってそれぞれ違います。 自分の考えを押し通しているだけで...

あなたとわたし わたしとあなた 知的障害者からのメッセージ

僕が学生時代から関わっているNPO法人ぱれっと 2月に小学館から出版された絵本 「あなたとわたし わたしとあなた 知的障害者からのメッセージ」 の出版記念パーティーが恵比寿のギャラリーで行われました。 ギャラリーの壁に並んだ写真を見ていて、自分がぱれっとに関わり障害者に対する考え方が変わってきたプロセスを振り返る。 ぱれっとに関わる前は自分にとって障害者は特別な存在。小学校のときにもクラスに知的に障害をもった人がいたけれども、同情的な感情をもって接していたのを覚えている。 ちょっと深く関わるのは面倒・・・ そんな偏見を変えてくれたのがぱれっととの出会い。 ・障害者って特別な存在ではなく、当たり前にそこにいる人 ・多様な人がいるから面白い、違いがあるから面白い ・完璧な人なんていないから、できないことはお互いに支え合えばいい ぱれっとにインターン生として関わり、現場から知的障害者のメッセージを受け取ることができた自分は幸運だったなと改めて感じました。 ぱれっとのミッションである 「障害の有無に関わらず、だれもが当たり前に暮らせる社会を目指す」 あなたにとって障害者は身近な人ですか? あなたにとって当たり前な暮らしとは何ですか? いま社会に必要なことは、ぱれっとが立ち上がった30年前とあまり変わっていないのではないかな・・・障害者を守る福祉から、障害者を社会に押し出す福祉への発想の転換 この発想の転換をするためには、まずは自分の身近にいる障害者との関係性を考え直すことから始めることが大切だと思います。 この本をより多くの人に読んでもらい、身近にいる障害者の存在を考えてもらいたい。 この本にのっている写真は現場からのメッセージ、社会を変えていくためのメッセージが込められています。 あの小さなギャラリーの中で共有されていた温かさが広げることができれば、もっとだれもが住みやすい豊かな社会をつくれるのではないかと思います。 記念パーティーの最後に披露されたダンス

マッキンゼーをつくった男 マービン・バウアー

このようなプロフェッショナルな姿勢をもって働きたい。 「プロフェッショナル」とは何かを、ここまで明確に示している本はないと思います。 仕事に取り組む姿勢を大きく変えてくれる素晴らしい1冊です。 マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー エリザベス・イーダスハイム ダイヤモンド社 発売日:2007-03-02 ブクログでレビューを見る» マッキンゼーをつくった男マービン・バウアー コンサルタントという職業を世に定着させた男マービン・バウアー 本書ではマービン・バウアーとはどのような人間なのかを、クライアント先であったCEOやプロジェクトを共に進めたマッキンゼーのメンバーからのインタビュー、マービン自身の言葉をもとに紹介されている。 マービンはコンサルティングの仕組みをつくり、理念を掲げ、それを職業として確立し、世界中の経営者に影響を与えた。 プロフェッショナルとは?コンサルタントとは?深く考えさせてくれるマービンの言葉の数々。 「コンサルタント」と名乗っている人には必読書になるのではないでしょうか? 見習いたいのはプロフェッショナルとして最高の仕事をし、クライアントとの信頼関係を築くことの大切さ。 そんな難しいことは書いてありません。ものすごくシンプルです。 ものすごくシンプルな倫理観や考え方も「徹底する」のは簡単なことではないです。 「徹底した組織をつくる」 これがリーダーの仕事になってくるのだと、本書を読んで感じました。 マービンが掲げた倫理規範や行動指針 ものすごくシンプルです。 プロフェッショナルとしての職業倫理に根ざしたリーダーシップ(P45) 1 顧客の利益を最優先する 2 つねに耳を傾ける 3 事実に立脚する 4 行動に結び付ける 5 各人に最善を尽くさせる 6 職業倫理を徹底させる リーダーとしての資質(P154-155) ・誠実さ ・現実的 ・高い規範 ・他人の尊重 ・コミュニケーション能力 ・配慮と献身 あなたは、クライアントからどんなフィードバックをもらいますか? 企業経営者が荒波を乗り切る羅針盤とすべきものは価値感であり倫理観...

OPEN IDEO から東北と恵比寿を考える

2011年は「シェア」をキーワードに、シェアハウスで暮らし、Web業界で働きソーシャルメディアの活用について考え、NPO法人コレクティブハウジング社の活動に携わらせてもらったりと様々なところに顔を出させてもらいました。 2012年は、2011年に拾ったものを少しづつ未来につなげていきたいと考えています。 今、私が注目しているサービスを紹介したいと思います。 国際的デザインコンサルタント会社であるIDEOが開発した「 Open Ideo」という オープンプラットフォームです。 → http://bit.ly/chJea6 英語ですが、どのようなサービスなのかがわかりやすく動画で紹介されているので ご覧ください。 ◆デザイン思考を復興にどのように活かすか 時間がある方は、下記のTED×Tohokuで語られた、 「ヒューマン・センタード・デザイン」の考え、そして震災後の東北におけるその活用に関する動画をご覧ください。 ・世界からみて今後の日本に期待されている役割 ・デザインという手法をどのように復興後の課題に活用していくか デザイン思考の手法自体に目新しいものはないけれど この講演の中で最後に投げかけられている問いに強く共感 市民中心発想/デザインで復興を成し遂げるためにはどうするべきか? 市民中心発想を行うためにヒントとなるのが、最初に紹介したOPEN IDEO。 [みんなのアイデアで世界を変える オープンプラットフォーム]というコンセプトは WEBを活用した、社会デザインや復興を考える際に、参考にさせてもらいたい。

イシューからはじめよ

オススメ本を紹介します。 イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」 安宅和人 英治出版 発売日:2010-11-24 ブクログでレビューを見る» 本当に価値あるアウトプットを出すためにはどうすれば良いか? 一度でもこのようなことを考えたことがある人にとっては、非常に参考になる本かと思います。 リンカーンはこのように言っています。 「木を切るのに6時間使えるなら、そのうち最初の4時間は斧を研ぐために使う」 スティーブン・ジョブズはこのように言っています。 「(イノベーションは)1000ものことにノーと言う必要があります。 集中するとかピントを合わせるとかいうのは、集中すべき案件にイエスと言うことだと思われるのが普通です。それは大きなまちがいです。集中すべき案件ではない、100種類もの優れたアイデアにノーと言うことなのです」 本書では価値ある仕事をするために、時間をかけるべきイシューを見定める。そのためのスタンス、プロセスをとるべきかが具体的に書かれている。 ・とりあえず3C・4P分析から入ってしまう ・仮説をたてる前に情報収集から入ってしまう ・ストーリーを描けていないのにパワーポイント資料の作成に入ってしまう かじったことのあるツールありきで考えてしまっていた自分にとって、 ・イシューを見極め ・イシューを特定し ・イシューを分析し 最終的に質の高いアウトプットを出すための体系的な思考方法は目から鱗が落ちるようでした。 仕事は問題解決の連続。左から右に流すようにいつも同じような考えで問題解決に取り組んでしまうとやりがいのある仕事もつまらないものになってしまう。 本質を捉えた仕事ができるよう、何度も本書を読み返しながら、思考の型をつくっていきたいと思える深い良書、オススメです。 具体的に考えらえるようになるための参考記事はいくつかあったのでメモ 【具体的に考えるための5つの原則】 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20110804/363642/ 【メタ認知や抽象思考ができない人が心がけ実践すべき3つの事柄】 http://gitanez.seesaa.net/article/...