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2月, 2012の投稿を表示しています

シェアハウスを地域とつなぐ

自分自身、恵比寿でシェアハウス暮らしを始め1年。 障害者を含め、多様な人と関わり合いながら生活を創る暮らし方に 豊かさを感じながらも、少し立ち止まって考えることが多くなっています。 昨日は入居者の親を含めた懇談会を行いました。 http://bit.ly/xX1sok 僕が暮らすシェアハウスいこっとが立ち上がり2年が経過しようとしています。 ・障害のある人とない人がともに暮らす取り組みが、どのような変化を生み出しているのか ・現在の課題は何か 親御さん、入居者本人、スタッフ、多様な参加者の声に耳を傾けながら考え、整理をしました。 話し合いの中で出てきたキーワードとしては 「人間関係」 「健康」 「自立」 個人、個人が抱えている問題は様々で、一緒に暮らしていても気づけていないことも多かったです。 最近は、個が抱える多様な悩みや問題は、家という点ではなく、地域やまちという面の視点で捉えないと解決しないのではと考えるようになってきました。 障害のある人とない人が一緒に暮らして、生活の中でお互いを助け合うといっても ・仕事との兼ね合い ・プライバシーの確保 などを考えると限界があります。 一緒に暮らしている人同士の関係性だけではなく、地域やまちとの関係性から問題を捉えないと、持続性のある取り組みにはならない気がしています。 と、このようなことを考えていたときに、大学のときに一番お世話になった先生が面白いブログを書いていました。 大学教授のブログ 「コレクティブ・タウンということ」 http://blogs.dion.ne.jp/coppe/archives/10637933.html 以下、ありむら潜「ゆるやかにつながるコレクティブ・タウン:「孤族」社会への提言」(ココルーム実験双書「釜ヶ崎 暮らしと居場所」より。 「釜ヶ崎はいわば天然のコレクティブ・タウンだ。  一般住宅でいえば、コミュニティ・センター的ハードもそうだが、犬の散歩を通じて自然発生する井戸端会議や近隣の助け合い等もコレクティヴな事象である。北欧発のコレクティヴ・ハウジングが「種物にコミュニティ(まち的要素)を組み込む」に対して、「まち(コミュニティ)を住まいの一部として」とらえる。コレクティブ・タウンの成立要件は、

Web業界で働くということ

ちょうど1年前にこのブログで、「なぜWeb業界を選んだのか」という記事を書いていた。 そのときの答えはWeb業界と自分が関わってきたソーシャルビジネスの分野が目指そうとしているものが似ていて、FacebookやTwitterのようなサービスを活用して、人と人の関係性をもう一度社会に問い直していく、社会を変える仕事がWeb業界であればできるのではないかと考えていたらしい。 Web業界で働いてみて、1年前に志していた社会を変えるような仕事ができているかを自分に問いかける。 自分が社会を変える仕事ができているとは思わないけども 確実に言えることは、社会を変えるための考え方は少しずつ身に付いているのではないかと・・・ Web業界の面白さはFacebookやTwitterなど新しいツールが生み出す世界観、その根本にある自分たちが新しい社会をつくっていくという考え方にあると感じています。 オプトの新卒採用動画がWeb業界で働くことをユニークに伝えていたので共有 仕事は大変。仕事はつらい。 それはきっと全部本当。 数億円のプレッシャーにおしつぶされそうになる瞬間 30分さえ眠るのが惜しい、勝負どころの日々 あまりにも無力な自分への焦燥。悔し涙。 自分を超え続けていくことはそれだれ大変なこと それらを全部ひっくるめて、私たちはこう言い切ります。 だからこそ仕事は楽しい。

シェアする暮らしの共有備品

僕が暮らしている障害のある人とない人が一緒暮らすシェアハウスいこっと 本日入居者ミーティングが行われ そのテーマは「共有備品って何?」 いこっとでいう共有備品とは、シェアハウスの共有スペースで活用する生活必需品のこと(この定義は曖昧ですが)毎月共有備品代を入居者全員から集めて、生活に必要なものを購入します。 なぜ共有備品をテーマに話し合いが行われたかというと・・・ 何が共有備品で何を私有物とするかが、入居者同士で認識が違って お金も関わる部分なので一度、明確化することが大切だよねという話になったためです。 なかなか話合うと面白いものもあったので共有します。 たとえば「掃除道具」「洗剤」「お皿」 ここらへんは皆で使うし、共有備品とすることは全員納得 「バランスボール」「写真」「お花などの装飾品」 絶対に生活に必要なものではないけど生活を豊かにするもの ただ、切り詰めて生活をしている人もいるから すべて備品代で支払うのは難しいよねと。 個人の趣味が含まれる場合は、プロジェクト性にして 興味のある人がお金を出し合って購入することに決定。 それでは「米」「調味料」 米は皆食べるから共有備品 調味料は・・・ 料理を普段からする人は調味料にこだわるけれど 普段料理をしない人は、最低限のものでいいよねと。 共有備品とするのは基本の 「さしすせそ」+α 砂糖、塩、酢、醤油。その味噌は個人でもっているから いこっと流のさしすせそを作ろうということに決定。 「町内会費」 町内会費ってそもそも払っているんだ・・・ 費用は1人年間200円。 それなら共有備品代で支払って問題ないよねと。 「洗濯機の修理費」 だれが壊したのかによるのではないか? 運営側との契約内容はどうなっているか? などなど次回の入居者ミーティングで検討することに。 その他にも「カレンダー」「ピアノ」「シャンプー・ボディーソープ」など色々と出ていましたが割愛。 自分は個人的なものも共有してしまったほうが生活が豊かになるのではと考えていますが 当然その考えは人によってそれぞれ違います。 自分の考えを押し通しているだけで

あなたとわたし わたしとあなた 知的障害者からのメッセージ

僕が学生時代から関わっているNPO法人ぱれっと 2月に小学館から出版された絵本 「あなたとわたし わたしとあなた 知的障害者からのメッセージ」 の出版記念パーティーが恵比寿のギャラリーで行われました。 ギャラリーの壁に並んだ写真を見ていて、自分がぱれっとに関わり障害者に対する考え方が変わってきたプロセスを振り返る。 ぱれっとに関わる前は自分にとって障害者は特別な存在。小学校のときにもクラスに知的に障害をもった人がいたけれども、同情的な感情をもって接していたのを覚えている。 ちょっと深く関わるのは面倒・・・ そんな偏見を変えてくれたのがぱれっととの出会い。 ・障害者って特別な存在ではなく、当たり前にそこにいる人 ・多様な人がいるから面白い、違いがあるから面白い ・完璧な人なんていないから、できないことはお互いに支え合えばいい ぱれっとにインターン生として関わり、現場から知的障害者のメッセージを受け取ることができた自分は幸運だったなと改めて感じました。 ぱれっとのミッションである 「障害の有無に関わらず、だれもが当たり前に暮らせる社会を目指す」 あなたにとって障害者は身近な人ですか? あなたにとって当たり前な暮らしとは何ですか? いま社会に必要なことは、ぱれっとが立ち上がった30年前とあまり変わっていないのではないかな・・・障害者を守る福祉から、障害者を社会に押し出す福祉への発想の転換 この発想の転換をするためには、まずは自分の身近にいる障害者との関係性を考え直すことから始めることが大切だと思います。 この本をより多くの人に読んでもらい、身近にいる障害者の存在を考えてもらいたい。 この本にのっている写真は現場からのメッセージ、社会を変えていくためのメッセージが込められています。 あの小さなギャラリーの中で共有されていた温かさが広げることができれば、もっとだれもが住みやすい豊かな社会をつくれるのではないかと思います。 記念パーティーの最後に披露されたダンス