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大国インドの福祉を学ぶ 必要なのはコミュニティへのアプローチ

卒業旅行も兼ねてインドへ行って来ました。 ぱれっとのつながりのある団体でボランティアに参加させてもらい、絶対に日本ではできない壮絶な経験もさせてもらいました。 以下はぱれっとつうしんに載せてもらった文章です。 ●サマダーンでのボランティア サマダーンでは特別教育とリハビリテーションの2つのプログラムにボランティアとして参加しました。プログラムに参加する子どもたちは比較的重度の障害をもっていて、言語表現が得意で はなく、聴覚障害のある子どももいます。プログラムではパズルを使って物の名前を覚えたり、ボールやトランポリンを使って身体を動かしたりということをしていました。教育の専門スタッフがおり、言語表現が得意ではない子どもに対してはスピーチセラピーを行なうといった、一人一人の障害に合わせたプログラムをつくっているようです。長期間のリハビリテーションや教育によって子どもたちが笑顔でコミュニケーションをとるようになったと語るスタッフの姿が印象的でした。 ●コミュニティ全体へのアプローチ 町の至るところにスラムが存在し、停車している車に近寄って物乞いをする子どもたち。大国インドが抱える問題は複雑で、障害者問題、ホームレス問題と別個に捉えることができないのだと思います。すべての問題がつながり合っていて、障害者が抱える問題を解決するためには、コミュニティ全体へのアプローチが必要です。サマダーンは子どもたちへの支援の他に、その親や地域住民に対する支援や教育も行なっています。サマダーンでは母親が働く場として手工芸品や、スパイスをつくっています。障害者に対する差別や偏見の多かった30年以上前から、教育の場、働く場をつくり、障害者が排除されることのないコミュニティを作り出すサマダーンの活動を見学することで、当事者や親など一人一人と真剣に向き合う、草の根の活動の大切さに改めて気付かされました。 ■大国インド 今回の訪問では、インドの障害者が置かれている問題だけではなく、日本と比べようのない大きな「格差」というインドが抱える社会の問題に衝撃を受けました。物乞いや路上生活者が生活の中に当たり前に存在している。そのような環境の中で地に足をつけて活動するサマダーンの事業から多くのことを学ばせてもらいました。