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入門経済思想史 世俗の思想家たち

漠然とソーシャルビジネスを捉えすぎているなと思う。なぜソーシャルビジネスなの?何のため?その背景にあるものって何なの?そもそもソーシャルって?ビジネスってなに?それを支えている経済はどうなっているの?もう少し深く考えていかなければいかない。 どのように現代社会を見るか。 資本主義、市場システムの限界に対してソーシャルビジネスという言葉の登場。いま、なぜソーシャルビジネスという言葉が注目されているのか。市場システムの限界とはどこにあるのか。私たちは今後、どのように資本主義経済と関わっていくべきなのか。このようなことを考えるときに、歴史を考え直す必要が出てくる。資本主義の根本的な部分に疑問を持たずに漠然と生きていくことは非常に危険なのではないだろうか。経済とは何か?私たちはどのような思想を背景に生きているのかを考える。これが、今後1カ月くらいのテーマになると思っている。本文中に「経済学の中心をなすのは、社会の歴史の秩序と意義を探求することである」とあるが、これから「歴史の秩序と意義の探求」を始めたいと思う。 「入門経済思想史 世俗の思想家たち」 入門経済思想史 世俗の思想家たち (ちくま学芸文庫) ロバート・L. ハイルブローナー 筑摩書房 発売日:2001-12 ブクログでレビューを見る» 第一章 本章では、経済学の歴史を形成してきた思想を巡り、中世における資本主義の誕生を読み解いていく。まず題名にある、世俗の思想家とはどのような人たちのことだろうか。 「(これらの人たちを結びつけたのは、彼らの人格でも経歴でも偏見でもなければ、彼らの思想でさえなかった。・・・以下略・・・彼らは思想体系の中に、人間のあらゆる活動の中でもっとも世俗的な行動である富への衝動を組み入れようとしたからである)」 アダムスミスは人間が社会の存立を維持するためには3つの方法があると考えていた。 1)伝統に基づいて人間社会を組織する⇒伝統 2)独創的支配という鞭を振るうことで必要な仕事がうまく行われるようにする⇒命令 3)各人は金銭的に見て自分にいちばん有利なことをしなさいという考えを根付かせる⇒市場システム この3)の方法が一般的になったことが経済学の登場に結び付いた。 しかし、市場システムの考え方はそう簡単には社会に受け入れられなかった。 それまで何世