スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

12月, 2010の投稿を表示しています

【読書】あなたには夢がある 小さなアトリエから始まったスラム街の奇跡

貧困地域でアートを通じた職業訓練をおこなうマンチェスター・ビッドウェル・コーポレーション。 その創業から、人々を巻き込み、子供たちや地域に変革を起こしてきたストーリー。 財団法人たんぽぽの家 のエイブルアートムーブメントと重なる部分もあり、「アートとは何か」「アートが人に与える影響力と可能性とは何か」を考えさせてくれる本です。 あなたには夢がある 小さなアトリエから始まったスラム街の奇跡 ビル ストリックランド 英治出版 発売日:2008-12-02 ブクログでレビューを見る あなたには夢がある 小さなアトリエから始まったスラム街の奇跡 アート教育や職業訓練を通じて、非行少年や犯罪者、ホームレスや貧困者など、数多くの人々を立ち直らせ、生きる希望を与えつづけてきた起業家、ビル・ストリックランド。 彼はマンマンチェスター・ビッドウェルとは、貧困地域の子供達に教育プログラム、成人には職業訓練を提供するセンターを創設しました。 印象に残った言葉をメモ 「(このセンターは、よくできた避難の場だと思います。ここには秩序と安らぎ、落ち着きと楽観がありますが、生徒たちはそうしたものを実生活では味わえません。貧しい人たちは、美を生み出すのが不可能に見える世界で暮らしています。私たちはそれを可能にします。こういう場所にいると、世の中について、最終的には自分の将来について、それまでとはまったく違う見方ができるようになるのです。)」p25 ちょっと振り向けば、そのたびに何か美しいものが目に入る。そんな状態にしたいのです。ですから、センターの廊下やロビーには、タペストリーやアフリカの彫刻、技巧を凝らした写真など、世界各地の優れたアーティストの作品が飾られています。p26 芸術は架け橋です。より大きな世界、さらに幅広い経験ができる世界への架け橋なのです。路上で生活していた貧しい少年たちが、よい絵を見たいからといって必ず芸術を愛するようになるとは思いませんが、人は芸術に接することで、変われると思います。芸術は骨の髄まで染み込みます。体中の骨の髄まで。そうやって、芸術は私たちの人生に影響を及ぼすのです。私は芸術の影響、芸術の不思議な力を見てきました。うちの生徒たちは、「自分にはできない」と

学生だからこそ無茶なことを! 白金アンテナの実践 

現在、大学の授業にて実践中の白金地域活性化の企画を立案している。 進めている企画は学生が白金の魅力を発見し、それを学生向けに発信していくという単純なこと 今後、情報発信を考える上で参考になりそうなマーケティングの考え方をまとめておく 情報発信(特にWEBを活用する場合) ・アイデアの意図と目的を一目でわかるように明確に示す ・関連性のある情報を示し、つながりを生み出すこと ・実用性があり、役に立つコンテンツを作成する。実用性または問題解決をソーシャルオブジェクトに埋め込む ・共有の後に何が起きるかを計算する 一方的に情報を発信するのではなく、「共感」してもらえるような情報を発信すること 地域、学生にとってメリットがあるような情報を発信すること 情報を受信した人にどのようなアクションをとってもらいたいのかを明確にすること まとめると 「共感」 「問題解決」 「共有後のアクション」 これらのことを考えながら実行していきたいと考えています。 ソーシャルマーケティングの考え方は参考になりそう ソーシャルマーケティング、または、マーケティング全般にとって重要な3つのポイントは 1)贈り物を特定し、定期的にオーディエンスに与えること 2)広告ではなく、本物の贈り物として受け取ってもらる点を確認すること 3)プロセスの開始点に何があるのかを特定すること ソーシャルオブジェクトをバイラル化する上で重要な点 1)関連性のあるコンテンツを作成する 2)流行仕掛け人とインフルエンサーを特定すれば、適切なオーディエンスに声を届けやすくなる 3)キャンペーンを公式に導入する前に彼らをプロセスに関与させるーシーディング (リリースされる前の段階での交流が重要) 4)彼らが説得しようとしている人物の共感を得るー感情面のつながりを得る 5)知り合いとコンテンツを共有するよう促す 6)その見返りを与える 7)交流後に閲覧者に取ってもらいたい行動を明示する 8)自己表現ができるようにフォーラムを提供する 9)協力してくれた人すべてを評価する 10)今後の交流のためにすべての関係者を一つにする 最後に・・・ 「あなたの業界で、誰もやろうとしていないことは何なのか?どこまでクリエイティブに考え、ユニークな何かを実行す

共同体とコミュニティについてのメモ

共同体やコミュニティって何のために必要なのだろうか  マズローが著者「完全なる経営」で述べていた言葉 「人間の本性はどれほどいい社会を築き得るのか、社会はどれほどいい人間性をもたらしうるのか、社会の本性はどれほどいい社会を実現しうるのか、ということである」 「個々のセラピストの力ではどうすることもできないような問題でも、良き共同体、良き組織、良きチームが解決してくれるのである」 より良い組織、良い共同体をつくること、いわゆる「自治」の取り組みが必要だということ 「自律した個人」を目指すだけではなく 個人の先にある、共同体、さらにその先にある社会とのつながりを意識できるかが働きがいや生き甲斐を考える上で重要だと考えている 社会→組織→個人という時代から 個人→組織→社会という方向に流れが変わってきているのかと 宮沢賢治は著書「農民芸術概論」にて 「「嘗てわれらの師父たちは乏しいながら可也楽しく生きていた/そこには芸術も宗教もあった/いまわれらにはただ労働が生存があるばかりである/宗教疲れ近代科学に置換され然も科学は冷たく暗い/芸術はいまわれらを離れ然もわびしく堕落した/・・・/いまやわれらは新たに正しき道を行きわれらの美をば創らねばならぬ」  と述べている もう一度、自分たちの生活や仕事の在り方を見つめ直し、宮沢賢治が言う「われらの美」とはどういうことなのかを考えていくこと そして、生活や仕事の中に美を見いだすことができるような共同体が必要なのだろう