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6月, 2015の投稿を表示しています

【読書】ストラテジック・イノベーション 戦略的イノベーターに捧げる10の提言 (Harvard Business School Press)

ストラテジック・イノベーション 戦略的イノベーターに捧げる10の提言 (Harvard Business School Press) 組織的かつ計画的にイノベーションを起こす方法が体系的にまとめられています。 新規事業の立ち上げに関わっている人は、組織内で共有する方法論、考え方として非常に参考になるのではないかと思います。 ストラテジック・イノベーション8つのプロセス ①事業がどう動くかを表現する ②測定基準を決める ③目標を立てる ④支出の基準をつくる ⑤パフォーマンスを予測する ⑥重要変動要因を洗い出す ⑦予測と結果とのズレを分析する ⑧計画を改定する ①事業がどう動くかを表現する ・インフルエンス・ダイアグラムをつくる アクション 市場・顧客への影響 財務への影響 などをダイアグラムで表現する。 ・独立反応トレンド・グラフをつくる ②測定基準を決める ・独立反応トレンド・グラフに定量的データの付与 売上はどのラインまで伸ばすことができるか? 顧客数はどこまで増やすことができるか? ③目標を立てる ▼つくるもの ・比較目標トレンドグラフ ・KPI設計 ④支出の基準をつくる ▼アクション ・各職能部門ごとのトレンドグラフを描く( 部門予算の捻出) ・どの部門から順に支出するか ・投資過剰、過少の警告になるものを見出す ・総投資額を考える ⑤パフォーマンスを予測する ▼定性的な指標をつくる (例)アイデア数×コンテンツ開発量 ⑥重要変動要因を洗い出す ▼重要変動要因を項目になり得るもの ・行動と結果の因果関係に関するもの ・コストに関するもの ・市場に関するもの ・競争相手に関するもの ⑦予測と結果とのズレを分析する ▼分析手法 ・コホート分析 ・アトリビューション分析 始点CV評価 終点CV評価 均等CV評価 ※評価モデルを3ヶ月ごとに変える ⑧計画を改定する 学習したことに基づいて計画を改定する コアコとニューコ コアコ(コア コーポレーション、既存事業)と、ニューコ(ニューコーポレーション、新規

【読書】Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学を読む。 中・長期=3ヶ月 のスピード感覚で 「中・長期的にプロジェクトを動かしましょう」と言うときがありますが、 ほとんどが実現されません。 3ヶ月でプロトタイプもつくれないプロジェクトであれば、そもそも取り組む必要性もそこまで感じていない、ただの言い訳プロジェクトです。 実現する気もなにのに、プロセス設計には時間をかけ、分厚い企画書が出来上がる。 そろそろこういうのやめたい。 プロセスが王様のときに、アイデアはけっして王様になれない。プロセスの段階を増やせば増やすほど、完成品の質が悪くなることは、<常識>を働かせればわかるだろう。 Think Simpleは以前から読んでいましたら、改めてイノベーションを起こすためには「スピード」が大切だと感じ、改めて読んでみました。 すぐつくること VS 計画をたてること Think Simpleの中では、アップルとデルの比較がされている。 アップルは、すぐにキャンペーンを始めたがった。 デルは、数ヶ月のスケジュールをじっくり練った。 アップルは、一ヶ月でキャンペーンを考えて作り上げた。 デルは、戦略を話し合うだけで一ヶ月かかった。 アップルは、Think differentキャンペーンを完成させた。 デルは、大量のプレゼン用のパネルを完成させたが、それらは暗いロッカーにきちんとしまわれた。 プロジェクトという言葉を使うときに、時間軸をもう一度見直すべきだと思っています。 偉大なことをなし遂げるには、ふたつのことが必要だ。計画と、十分ではない時間だ。 プロセスの設計に時間をかけている間に、ユーザーのニーズは変わっている、市場は変わっているということをもっと意識しないといけないと思います。 リーンの考え方 リーンアナリティクスをO'Reilly Japanのサイトで購入する。 「リーン」の考え方も、Think simpleと共通している思想があると思います。