多世代交流型のコミュニティづくりのヒントとなる好事例「シェア金沢」について。
全国で標準化されたケアサービスを提供するのではなく、地域の独自資源を活かし、個別のニーズに基づいた働き方・暮らし方をデザインする発想が求められてきていることに気付かされます。
事例:シェア金沢
関連ニュース
“ごちゃ混ぜ”街作り 金沢発!大注目コミュニティ
http://txbiz.tv-tokyo.co.jp/cambria/vod/post_114832/「終の住処」どこに? 「日本版CCRC」と移住高齢者の選択
https://newspicks.com/news/1552010シェア金沢について要約
・シェア金沢は、高齢者や学生、障がい者など、およそ70人が一緒に暮らす「多世代共生タウン」・住まいだけではなく、敷地内には、クリーニング店やレストラン、売店、天然温泉、さらにデイサービス施設もあり
・就労の場も兼ね揃えており、障害者就労、近隣の大学生が高齢者のケアをするなど、多様な働く場として機能している
TKコメント
Newspicks
今朝にカンブリア宮殿でシェア金沢の特集をみました。高齢者介護の場、障害者の働く・暮らす場、地域住民にとっての憩いの場・・・
少子高齢化社会に必要な場が統合されて、ひとつの「マチ」として運営されている素晴らしいモデルだと歓心しました。
このような取り組みを、CCRC(Continuing-Care-Retirement-Community)≒継続的なケア付き引退後コミュニティと呼ぶようです。
シェア金沢は、金沢大学の近くに位置していて、大学連携型のCCRCとのこと。
参考:地方創生のエンジン「日本版CCRC」の可能性
http://platinum.mri.co.jp/recommendations/proposal/platinum-ccrc最近は、待機児童ならぬ、待機老人という言葉も出ているようで、住まい方・働き方は世代を跨いで統合的な解決策が求められているのだと感じます。
低所得者向けの住宅として、空き家活用を進める記事が出ておりましたが、日本版CCRCの動きともつながってくると発展性がありそうです。
【ニュースキュレーション】 低所得者向けに空き家を活用 国交省、家賃を一部補助へ
https://tomoki-rundog.blogspot.jp/2016/07/blog-post_14.html
コミュニティを編み直す
シェアハウスやコミュニティカフェのような、コミュニティを形成する取り組みは増えてきています。
いま点として存在するコミュニティを、線にしていく取り組み、
コミュニティを横断してつなげ、持続性を持たせるためのリーダーシップが求められているのだと感じます。
参考:介護費の推移(予防介護を含む)
シェア金沢のような事例が増えれば、介護費の抑制につなげることも可能。介護福祉士の資格をもっていなくても、大学生や地域住民で自然と助け合える関係性が構築できるのが理想だと思います。
地域にあった住まい方の見直しが必要
下記のグラフをみても、サービス付き高齢者住宅は、価格帯が高く、一部の人しか利用できない。この現状を見直すためにも、コミュニティ構築型ケアの可能性は探っていきたいですね。
※シェア金沢は宗教法人(お寺)が絡んでいるのが、意外とポイントかもしれない・・・とも思っています。