実家へ帰省する前に日本民芸館で開催されていた
民藝については、朝日新聞の〈いまを生きる民芸〉という記事にわかりやすくまとめられていて、民藝とデザインについて考えさせられる文章でした。
作陶100年記念 バーナード・リーチ展へ足を運んできました。
民藝については、朝日新聞の〈いまを生きる民芸〉という記事にわかりやすくまとめられていて、民藝とデザインについて考えさせられる文章でした。
〈いまを生きる民芸 上〉 手仕事の美、支持再び
〈いまを生きる民芸 下〉 「用の美」デザインと共鳴
民芸という言葉が生まれて120周年ということで、一種の民芸ブームが巻き起こっているように思います。
例えば有名なアパレルメーカーbeamsも民藝をセレクト商品の一つとして扱ってますね。
無印良品も始めるとき、近親性のあるものとして民芸を意識したデザインがされていることは有名。
民芸という言葉の生みの親は思想家の柳宗悦(やなぎ・むねよし)(1889~1961)ら。手仕事で作られた日用の食器や雑貨に美を見いだし、「民衆的工芸品」と名付けたことが始まりらしい。
なぜ民藝に惹かれるのだろう、と考えてみた。
民藝は「懐かしく、ホッとする感覚」がある。
当たり前のようにそこにあって、とくに目立つやつではないけれど、なんとなく安心感がある・・・お婆ちゃんのようなイメージ。
当たり前のようにそこにあって、とくに目立つやつではないけれど、なんとなく安心感がある・・・お婆ちゃんのようなイメージ。
民藝品を触ると、作り手の姿を想像し、その地域や自然に思いを馳せ、どこか懐かしい気分になる。懐かしくホッとする感覚が得られる感覚があります。
手仕事に美しさを感じるのは、作り手のライフストーリーを理解できるから。
また用の美という言葉にあるように、モノが使い手の生活の中にとけ込んでいき、生活とともにモノと自分の関係性が変化していくのを感じられるから。
日本民芸館の新館長に就任した深澤直人さんの以下の言葉には大きく共感する。
「特別で刺激的な形を生むのがデザインと見られがちだが、柳が唱えたような、普通の生活にある『用の美』ととらえるべきだ。デザイナーの名前や過剰な商品情報によって目が曇りそうなときに、要になる存在だ」
過剰な広告や形ではなく、生活にとけ込むようなモノ、情報のデザイン。