障害のあるなしに関係なく、いろいろな人との出会いを楽しむ場所として、1983年にオープンした「たまり場ぱれっと」
クッキーを製造・販売する「おかし屋ぱれっと」
株式会社としてスリランカ料理のレストランを運営する「Restaurant&Bar palette」
親から自立して生活する場 「えびすぱれっとホーム」
約28年前から、都心恵比寿ですべての人たちがあたりまえに暮らせる社会の実現をめざして活動してきたぱれっと。
28年近く前となると、障害者を取り巻く環境は現在よりもひどいものであったはずです。そんな時代に始まり、ぱれっとは福祉分野のパイオニアとして、つねに挑戦を繰り返してきた。
本書の著者は、ぱれっとを立ち上げ、現理事長である谷口奈保子さん。
ぱれっとは僕がインターンとして関わっていた団体(今も・・・これからもインターンのとき以上に関わるようになるはず)
僕の人生を大きく変えた人です。
谷口さんと出会っていなかったら今頃何をしているかな・・・真面目に大学生活くらいは送れていただろうけど。ここまで異質な人と出会い、異邦の地を訪ね、自分が社会を変えたいと思うようにはならなかっただろう。
「一般市民をできるだけ巻き込む」「地域に開かれた拠点づくり」「障害者だけを固めない」
この強い思いから、障害の有無、年齢、性別の違いを乗り越え多くの人の拠り所となる場所をつくってきた。
原っぱとは、誰のものでもなく、誰ものより所となり、そしてそこで行われる事柄が空間を意味づけていく場所、そこに参加する人々の役割も、そこで行われる事柄によって意味づけられていく場所である。ルールが先にあるのではなく、人びとの交わりの中で即時的に生まれていく。
ぱれっとが創り出す空間は、まさしくこの原っぱに近いものであり、自分自身が創り出したいと思っている空間に一番近いかな。
この本は僕の考え方の原点である