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ボランタリーフォーラム 意志あるお金の使い方

午前中にいこっとの運営委員会が終わった後に飯田橋の東京ボランティアセンターで行われたボランタリーフォーラム2011に参加してきました。

ソーシャルメディアを活用したファンドレイジングに興味をもっているので、分科会「意志あるお金の使い方」に参加。 簡単に話されていた内容をまとめたいと思います。

1.「社会意識の変化」
・社会的活動を担うことに対して、個人個人の意識は高まってきている
・民も社会貢献活動に興味をもっている

2.「NPOの現状」
・現在4万近くのNPOがある
・11人以上の職員を雇っているのは6,3%
・平均給与 120万円

3.「資金調達の方法を考えるために確認すべき基礎的事項」
考えなければいけないのは
1)何のために資金調達が必要なのか。
つまり、調達資金を使ってどのような価値を生みだし、受益者はどのような対価を得るのかということを考えるのが大切。
2)適切な資金調達源はどこなのおあ。個人、企業、金融機関なのか
3)事業の全体像、事業を継続させていくのにいくら必要か
・サービスの対価としてとるべき資金なのか
・ステークホルダーからの共感を得るための資金なのか
・恒常的な資金なのか
・一時的な事業の先行投資なのか
つまり、必要な資金の性質を考えることが大切だと言うこと

4.「日本の寄付文化」
・日本と米国では寄付文化が違う。日本は団体からの寄付が多く、個人寄付が少ない
・NPO法改正、税制改革によって今後の日本に寄付文化がどのように根付いていくのかが今後の注目点である。

5.「今後NPOに何が必要か」
・組織としてのアカウンタビリティ
・活動から得られた成果のアカウンタビリティ


【考えたこと】
市民の立場で考えると、時間もないし、どの中間支援団体を選んでいいのかわからない
それならば・・・ここにソーシャルメディアの可能性をフル活用できるのではないだろうか
ソーシャルグラフ、インタレストグラフによって、その人が何に興味や問題意識をもっているのかが視覚化する。それによって、中間支援と市民のマッチングも図りやすいのではないか。
こんな単純な考え方がうまくいくのかわからないが・・・(このソーシャルメディアの活用と寄付文化づくりに関係性についてはいずれ書きたいと思います)

WEBを中心に情報開示をしていくことはもちろん大切だが、すべてをオープンにすることは、信用力が落とす可能性もある。
ただ、リスクを先に考えるのではなく、その先にある市民とのつながりを想像し、積極的に情報をオープンにしていくことが必要である。
WEBリテラシーをもった人材が市民セクターに求められていると感じる今日このごろ。

4月からWEB関係の仕事をする自分に何ができるだろうか・・

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