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白金アンテナ@寺を振り返る

きょうは地域の問題とどう向き合い、ストーリーを描くかということを書きたいと思う

ボランティア学8のテーマは地域活性化。地域の問題をどのように解決するのかという視点が学生には求められた。

地域の問題といっても、目に見える問題から見えにくい問題、大きな問題から小さな問題までたくさん。

反省としては、現場に出るのが遅すぎたこと。自分たちは地域のことを知っているようで、ほとんど知らなかった。町を歩き、対話を繰り返すなかで町の魅力や、地域の人が抱える問題が少しづつ見えてきた。

問題設定の前にも必ず対話が必要、対話なしで机上の空論を並び立てても、切り口は開けない。


相手の話(地域の人の声)に耳を傾けること、つまりヒアリングの段階を経て、始めて問題と向き合うことになる。

目の前にあるものとの対話、おそらくこれが基本であり、一番疎かにしやすいこと。

計画的にきれいなゴールを描いても、絶対にその通りに行くことはない。
うまくいかなくなったときにどれだけ真剣に対話ができるかどうかなのだろう。

可部さんが前期の授業で言っていたことの意味がやっとわかった。きれいなストーリーを描いても、そんなものは進めていくうちに崩れていく。可部さんはカンボジアで現地の人にこちらの提案を聞き入れてもらえなかったとき、提案から対話をするようになったと言っていた。酒の席で相手と向き合う、時には全く関係ないことも話す。そういう関係性を築いていく過程を経て、今度は地域の人と共にストーリーを描いていく。

無理な提案ではなく、地域の人との対話を大切にする。
最初からぶれない軸を設定するよりは、軸をずらしながら、地域と向き合う柔軟性が大切なのだろうと思う。

結果的に、自分たちの提案に対して耳を傾け、さらにアドバイスをしてくれる協力的なお坊さんや職人さんに出会うことができ、一つ一つストーリーを描いていった。


「膝を突き合わせて話す」これがやはり基本だな。。

31日に参加させて頂いた勉強会の様子


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