ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2015年 10 月号
ブルー・オーシャン戦略がテーマ。
│特集│ブルー・オーシャン戦略のすべて
●日本企業は市場創造が苦手なわけではない
【インタビュー】ブルー・オーシャン開拓の余地はいまなお十分にある
W. チャン・キム INSEAD 教授
レネ・モボルニュ INSEAD 教授
●新規市場の創造を妨げる6つの思い込み
レッド・オーシャンの罠
W. チャン・キム INSEAD 教授
レネ・モボルニュ INSEAD 教授
ブルー・オーシャン戦略のポイント
- 価値観主導のイノベーションであること
- ハードルを越えるリーダーシップと戦略を連動させる
- 自社の強みは何か?を徹底的に考え、選択と集中をすること
価値観主導のアクションを導くためのフレームワーク
スイート・スポットを発見して、選択と集中
スイート・スポット=顧客ニーズと自社の能力が重なり合う点。競合他社と比較して優れている点ではなく、自社の能力と顧客ニーズのマッチングが第一に重要。
戦略キャンパス サウスウエスト航空の例
競合他社と比較して、どの強みを尖らせるのか?
戦略キャンパスとして紹介されている図式。
サービスデザイン(サービス・ドミナント・ロジック)の考え方に差別化要素を付け加えて考えるという発想を活用できそうです。
自社の強みを尖らせた結果、市場ではどのようなポジションを築けるのかを可視化する。
▼参考
サービス・ドミナント・ロジックをやさしく説明してみる(1)
方向性が決まったら4つのハードルを乗り換える
4つのハードル
- 意識のハードル
- 士気のハードル
- 経営資源のハードル
- 抵抗・政治的ハードル
リーダーシップを戦略と連動させる。
レッドオーシャンで戦っていくときのリーダーシップと、ブルーオーシャンで戦っていくときのリーダーシップは異なるという内容が興味深かった。
ここはもう少し掘り下げてみたい。
ブルー・オーシャン戦略はイチロー思考
結局はブルー・オーシャン戦略は新しい市場を創造する飛び道具ではない。
・自社の強みが何か?と向き合い続けること
・選択と集中を行い尖らせること
こういった要素は、イチロー思考が準備を怠らない、最高のパフォーマンスを発揮するためにルーティーンを繰り返し続けるといったスタイルに似ているなと。
参考記事:
イチロー思考。努力とは普段つづけたことを放棄したくなる時にそれを辞めないこと。
準備というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、
そのために考え得るすべてのことをこなしていく。
特別なことをするために特別なことをするのではない、
特別なことをするために普段どおりの当たり前のことをする。