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非営利団体のバナーデザインについて、ふと思ったこと。

仕事柄、WEBサイトを閲覧しているときに出てくるバナー広告は気になってしまいます。
特に非営利団体がバナー広告を活用しているのをみていると思わず見入ってしまいます。




NPO/NGOもオンライン広告を活用していく時代になってきています。
そうだとすれば、課題解決のため、寄付を募るため、ボランティアを集めるため・・・
しっかりと目的をもったバナーデザインが必要になってきます。

ユニセフのバナーがよく出てきたので
非営利団体がバナーを活用して訴求する際の3つのポイントをまとめてみました。

①解決したい課題が明確になっており、課題が伝わりやすくなっていること
②ターゲットにアクションを起こしてもらうコピーになっていること
③自分にできることが記載されていること


①解決したい課題が明確になっており、課題が伝わりやすくなっていること

言い方は悪いかもしれませんが、危機感を煽ることは大切だと思います。
極端の例としては、有名な「うわっ・・・私の年収、低すぎ・・・?」と同じかと思います。



この課題は放置しておけないんです、たくさんの人にこの課題を知ってもらいたいのです
ということを伝えるビジュアルとコピーは大切になってきます。

②ターゲットにアクションを起こしてもらうコピーになっていること

ユニセフの場合は、「国連難民基金にご協力を⇒寄付する」という導線になります。

③自分にできることが記載されていること

寄付をするのか、ボランティアとして参加するのか、など問題に共感してもらった人に
どのようなアクションの選択肢を用意してあげることは大切な要素かと思います。
【例】http://www.facebook.com/chanceforchildren

課題解決の為にできること
①記事をシェア
②公演に呼ぶ
③寄付をする
こういった選択肢を用意してあげることで、「自分には何ができるのだろうか」と考えている方に、うまく訴求することができます。

まとめ

ユニセフだけではなく、どの非営利団体にも、適切な広告予算の算出・運用・効果測定が必要になってくるはずです。
今回はバナーデザインに関して取り上げましたが、今後はもう少し、キャッチコピーやサイトの導線の作り方まで掘り下げていきたいと思います。

その他参考クリエイティブ

チャリティ団体Feed-SA これはかなりのインパクトがある・・・

番外編

寄付を募るためには、最後の入力フォームの質も大事になってきます。
こちらはユニセフさんの寄付申し込みフォーム。
オンラインのファンドレイジングが一般化してくると、こういった細かいところまで
研究して、改善を繰り返していく必要がありそうですね。

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