最近はインクルーシブデザインの考え方に非常に影響を受けています。
既存のマーケティングのフレームワークの中だけではなく、新たな視点を発見し、発想を広げる方法として非常に有効的だと思うのです。
インクルーシブデザインとは
「インクルーシブデザインとは、これまで除外(エクスクルード:exclude)されてきた人々を包含(インクルード:include)し
かつビジネスとして成り立つデザインを目指す考え方」です。
九州大学 平井セミナーホームページより
インクルーシブデザインの目的
インクルーシブデザインの実施する目的は三つあると思います。①「ソーシャルインクルージョン」という社会を実現する。
②今までにない新たな視点の発見を意図的に生む。
③製品の使い勝手を高める。
全く違う価値観をもっている人をマーケティングプロセスに巻き込んでいくことで何が生まれるのか。
個人的には、②の新しい発見を意図的に生むことで、マーケットを広げる意味があるのではないかという点に注目しています。
例えば、インクルーシブデザインのワークショップを開催するとしたら、このような組み合わせが考えられるかと。
※独自解釈なので、これがインクルーシブデザインと言うかはわかりません。
普段は想定していないターゲットの人を意識した発想が有効的なのではないか?
と考えています。
普段は想定していないターゲットの人を意識した発想が有効的なのではないか?
と考えています。
①ギャルと真面目な大学生で行うワークショップ
②シニア層と若年層で行うワークショップ
③障害者と健常者で行うワークショップ
例えば、ギャルマーケティング
ギャルを巻き込む企画はすでに「ギャルマーケティング」として実践されています。
藤田志穂さんがギャルを集めて農業の啓蒙活動を行っているのは、大きなヒントになると思います。
【参考】ギャルマーケティングと最近の若者事情
ギャル×農業??
一見全く関係ない人と分野をつなげてみることで、新しい動きが生まれてきます。
ニューロンがリンゴが落ちてくるのを見て、万有引力の法則のヒントを得たことは有名ですが、全く関係ないと思っていたことが、実は大きなヒントになることはたくさんあるはずです。
そんな発想を意図的に生み出してしまうことができるのがインクルーシブデザインだと思います。
すでにインクルーシブデザインは教育やファッションなどの分野で取り入れられ初めています。
ニッチ層には電通や博報堂も注目をしています。
電通がGAL LABO
電通「オタクがラブなもの研究所
デジタルシニアの世代
このように生きたマーケティングデータを取得するという意味でも活用できそうですね。
参考
九州大学/平井セミナー インクルーシブデザインたんぽぽの家 インクルーシブデザインプロジェクト
インクルーシブデザインワークショップ:”ために”から”ともに”へ向かうデザイン 実践報告