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4月, 2012の投稿を表示しています

ツバルの本からスリランカを思い出し日本の文化を考える

六本木ライブラリーでたまたま手にとったこの本。 笑顔の国、ツバルで考えたこと――ほんとうの危機と幸せとは 枝廣淳子 英治出版 発売日:2011-07-21 ブクログでレビューを見る» 「ツバル」島がどのように形成されたのか、辿ってきた歴史、日々の生活、教育、政治、直面している社会問題等、多角的視点から島を見つめることで、その国の一側面しか知らない我々に、島の人たちにとって必要な事は何なのか、そして我々諸外国が、この小さな島から学ぶべきことは何なのかが問いかけられています。 さて、ツバル島に関しては行ったことがないのでよくわかりませんが、本書を読んでいて「豊かさって何だろう」 と改めて考えています。 ◆コミュニティの存在 日本人がアジア諸国や日本の地方に行くと、そもそも村のコミュニティが残っていることに衝撃を受けるのだと思います。 がスリランカに行ったときのことを思い出す。 僕がスリランカに行った際のホームステイ先では、夕方になると近所の人たちが通りに出てきて掃除を始める。家の前の路地で談笑して、お寺へ向かう。 スリランカは仏教国なので、地域住民はみんな集まってくる。 30分ほどお寺で瞑想が行われて、終わったら通りすがりの人ほとんどに挨拶をして、立ち止まり話をしながら帰っていく。 自然に近所の人たちが集まって井戸端会議が始まったり、祭りの準備や農作業、漁業などの恊働作業があったりと生活の中には当たり前のようにコミュニケーションが存在する。 コミュニティが残っているとは、住民同士のコミュニケーションが存在するということ。 人と人との関係性の中に、たくさんの笑顔があること、その当たり前の豊かさを失っていることに、僕たちは衝撃を受けるのだと思います。 ◆生活の中にある恊働作業 「笑顔の国ツバルで考えたこと」に記載されている写真には、島の人が海の中でわっかになっている追い込み漁の様子や、島の人たちがボランティアとして教会の修復作業を行っている様子が紹介されています。 この、生活の中に仕事があり、仕事の中に生活がある。 地域コミュニティが残っていると生活の中に恊働作業が存在する。 ◆自分たちの暮らしを真剣に考える

会計を学び仕事の幅を広げる

餃子屋と高級フレンチではどちらが儲かるのか。 以下は個人的なメモマップになっているので、わかりやすくはないと思いますが・・・ ◆会計の知識なしに経営は理解できない Webコンサルタントという仕事柄、マーケティングやブランディング関連の本は、今まで読みあさっていましたが会計関連の本は敬遠してきていました。 マーケティングやブランディングは直接プロモーションに関係してくるので、仕事にどのように活かすのかをイメージしやすいのですが、会計はなぜ勉強した方がいいのかが理解できなかったのです。 最近感じているのは、Webはあくまでツールであり、ビジネスモデル理解、事業理解がないとプロモーションの提案も深みがでないということです。 会社の社長からも、同行した際に、損益計算書くらい理解できるようになれば、ビジネス構造を理解した上で提案ができると言われました。 クライアントは経営者であることも多く、経営者が一番気にしているのは、 ・ビジョン達成のために、Webはどのように活用できるのか。 ・本当にWebプロモーションに投資する価値があるのか。 ということ。 正直Webなんてどうでもいいのです。 ただ、Webを活用すれば、新たな顧客を発掘し、顧客の声を聞き、必要なビジネスデータを蓄積していくことが可能になるのです。 Webがもっている可能性を伝えるためには、クライアントのビジネスモデルとWebがどのように繋がっているのかを提案ができないといけません。 ビジネスモデルを理解するためには会計の知識が必要になってくるのだと最近実感しています。 また経営者が興味をもつのは、他社のビジネスモデルがどうなっているのかということ。 自分の会社のビジネスモデルを相手にわかりやすく説明できることは非常に大切です。 自社のビジネスモデルを理解するためにも、会計の知識は必要ですね。 大学時代は経営学科だったため、会計はかじってはいたのですが、実践で活かす知識にはなっていませんでした。そんな自分にとって、本書は会計の大枠をつかむためのテキストとして非常に参考になりました。 自社の経営や、クライアントの経営を自分ごとに捉えるためには、会計を学ぶことが大切。 もっと深みのある提案ができるように会計

顧客志向を身に付ける3つのヒント

ハーバート・ビジネスレビューのオンライン論文で お客様の言葉が社員を顧客志向に変える ―心理学的実験で実証される― を読み、 「顧客志向」って何だろうと考えてみる。 仕事がつまらないというのは、自分の仕事がどこにつながっているのかわからないということだ思っています。今行なっていることがどこに向かっているのかがわからなければ、仕事は作業になってしまいます。 1年目の仕事を振り返ると、仕事がつまらないときは、誰のための仕事なのかということがわからなかったとき。 仕事の意義を見出すには、「エンドユーザーの立場で考える」ということが大切になってくると思っています。 振り返ると、組織のなかではたくさん嫌なことがあっても、自分の仕事へのモチベーションを引き出してくれるのはクライアントに対して何ができるのか、そのクライアントがサービス提供しているエンドユーザーのために何ができるのかを考えるプロセスからだったと思います。 論文のなかで紹介されているヒントをもとに、仕事のなかで僕がエンドユーザーの立場を理解し、組織が顧客志向になるためにできることを整理してみる。 ①エンドユーザーの立場を経験する 例えば ・ブログを書く(Web業界で働いているのであれば、自分でSNSを使ってみる) ・クライアントのサービスや商品を消費者になって使ってみる  などなど。 自分が消費者になったときにどう感じるか・・自分が消費者だったら同じようにお金を払おうと思うか・・・自分の仕事を客観的にみるためには大切です。 ②エンドユーザーを組織内で見つける 化粧品のクライアントが提供しているエンドユーザーがどのような人かを知りたければ、社内の女性に意見を求める。家族や友人にクライアントのサービスを使ってもらって意見を求める。 社内でエンドユーザーを見つけることができれば、どのような人に自分の行なっている仕事がつながっているのかがイメージしやすくなります。 ③エンドユーザーの変化を共有する リッツカールトンホテルでは、毎日15分間ミーティングを持ち、顧客の人生に影響を与えた「ワオ・ストーリー」を共有する取り組みを行なっているようです。 だれかの役に立った

生活視点でキャリアを考える

どうすれば、生活のなかに人とつながり、学び、適切なキャリアづくりにつなげることはできるかということに 最近関心があり。 キャリアを考えるときに仕事だけではなく、生活についても考えたほうがいいのではないかなと思っています。 仕事でイノベーションという言葉はよく聞くけれど、生活にもイノベーションが必要だと思っています。もう一度、生活や文化という視点を深く掘り下げて考えることが大切になってくるのではないでしょうか?       どうも仕事と生活が切り離されて考えられていることに違和感が・・・ 就職活動や会社で使われるキャリアには仕事という視点しか含まれていないように 思います。 ここで自分の仕事と生活を振り返ってみる。 僕が仕事でも生活でも大切にしていることが3つあります。 ・ つねに創造的であること(挑戦) ・人とつながりを広げ、深めること(社会性) ・すべてのこと、人から学び続けること(好奇心) 複数のコミュニティに所属するのが当たり前の時代。 一つのコミュニティ、例えば職場だけで3つの条件 を満たすのは難しいです。 幸いなことに、 僕の場合は、シェアハウスに暮らすことで、多様な人とつながり、その暮らしの中からたくさんのことを学び、その学びはすべて仕事に活かすことができていると感じています。 自己実現の場は必ずしも仕事の場だけではありません。 生活の中で役割を見出し、創造的な活動を行い、人の役に立ち、たくさんの気づきを得られれば その人の人生にとっては大きなプラスとなります。 だれと一緒に暮らすのか、どのようなコミュニティに所属してどのような役割を担うのかといったことが、本業の仕事にも強い影響があるのではないでしょうか                 そう考えると仕事とプライベートを切り離す必要なんてないのではないと思います。 そもそも僕の考えでは、仕事は生活を豊かにするために行うもののはずです。 だから、キャリアも仕事だけではなく、生活も含めて考えた方が人生にとってプラスになるし、自然な感じがします。          会社の中で使われる狭いキャリアにとらわれるのではなく、文化をどのように創っていくか、自分たちはどのようなライ

デザイン思考に注目

 ~デザイン思考とは~ ◆デザイン思考のアプローチ定義 『「人々が生活のなかで何を欲し、何を必要とするか」 「製造、包装、マーケティング、販売およびアフター・サービスの方法につちえ、人々が何を好み、何を嫌うのか」  これら二項目について、直接観察し、徹底的に理解し、それによってイノベーションに活力を与えること』  ハーバート・ビジネスレビューIDEO:デザイン思考より デザイン思考を仕事に取り入れようと考えはじめてから、自分の仕事に意義を見いだせるようになったと思っています。自分の考えや組織の考えにとらわれるのではなく、クライアントやエンドユーザーを中心に考えることで、仕事に取り組む幅が広がりました。 自分の仕事に意義を見出すために意識しているのは3つ ①クライアントやエンドユーザーが本当に求めていることを徹底的に考える ②その事業にある背景や文化を知る ③自分の仕事がクライアントに対してどのような「経験」を生み出しているのかを考える 2008年12月のハーバート・ビジネスレビュー「IDEO:デザイン思考」にはデザイン思考の持ち主のプロフィールとして5つあげられていますね。この要素は意識しておきたい。 ①感情移入 ②インテグレーション思考 ③楽観主義 ④実験好き ⑤協調性 根本的な考え方を変えていくことで、仕事の楽しさ、アウトプットの質が変わってくるはず。 このブログでも「デザイン思考」を深く考えていこうと思います。 最後にデザイン思考とは何かを知りたい人はティム・ブラウンの動画をオススメです。