スキップしてメイン コンテンツに移動

点と点をつなげる言葉

@IHyatoさんの以下のブログ記事が興味深かったので、少し自分の立場でどのように活かせるのかを考えてみる。

[NPOのブランディング]点と点をつなげる言葉を見つける
http://www.ikedahayato.com/?p=6270

@IHyatoさんのブログから引用
----------------------------

これまでの路線や言葉で説明できない新規プロジェクトが生まれた時は、ブランドを見直す機会なのだと思います。

より包括的に自分たちの活動を説明できる言葉を見つけるのです。それはもちろん、組織の構成員が「肚落ち」できる言葉である必要があります。
時にはワークショップを通して、メンバー各人の口から、言葉を発してもらう必要も出てくるでしょう。
例えば先のNGOの例なら「私たちは途上国の貧困を解決するために活動している」を、「私たちは、理不尽な理由で人生の可能性を閉ざされてしまう人たちを支援している」という言葉に変えれば、被災地支援の取組みも包含されるようになるでしょう
----------------------------

自分の組織が掲げている言葉を見直す

この作業って結構大切だと思います。

どの団体も理念やビジョンと呼ばれるものを掲げているはずです。

掲げている理念は本当に社会が必要としているものになっているかということを自分に問いかけ、言葉を磨き続けることが大切になってくるかと思います。

僕が関わっている知的障害者の支援を行っているNPO法人ぱれっとでは、先週に理念を見直すための勉強会を理事、スタッフ、ボランティアが集まって行いました。

ぱれっとが目指す「障害のあるなしに関係なくだれもが地域のなかで当たり前の生活ができる社会をつくる」という理念をもとに

当たり前とは何か?
ぱれっとが目指す社会をつくるために自分の役割は何か?

ということをワークショップ形式で一つ一つ言葉にしていきました。





言葉の重要性

無給で関わるボランティア、仕事として関わっているスタッフ、ボランティアだけれども責任をもって関わる理事と多様な人が関わりながら活動をつくっていくNPOにとって@IHyatoさんの「点と点をつなげる言葉を見つける」作業はかなり大切になってくると思います。


多様な人々が関わるNPOだからこそ共通のぶれない「言葉」が必要です。

自分たちは何のために活動しているのか?
どの分野で社会に一石を投じるのか?

上記2つの質問に答えられるだけでも、より共感から人を巻き込みやすくなり、活動に意義を感じながら関わってもらうことができるようになるのではないでしょうか?

ぱれっとではプロボノのプロジェクトとしてサービスグラントの皆様にもご協力頂き、パパンフレットを始めとした既存メディアの見直しを行っています。

サービスグラントぱれっとチームのブログはこちら
http://blog.canpan.info/svgt/archive/417


このように外部の人の意見を取り入れることで、多くの気づきを得ることができるのではないでしょうか?

自分自身、これからも組織の活動を一つ一つ見直し、多様な人の声に耳を傾けながら「点と点をつなげる言葉」を紡いでいこうと思います。









このブログの人気の投稿

Googleの創業者、ラリー・ペイジによるミシガン大学のスピーチ

仕事は世界を変える気持ちでワクワクと。 でも、一番大切なのは家族。 Google創設の裏にある家族との関係性や物語。 僕にとってはジョブズに続く、いつも聞き返したいスピーチ。 [全訳] Class of 2009! First I’d like you to get up, wave and cheer your supportive family and friends! Show your love! It is a great honor for me to be here today. Now wait a second. I know: that’s such a cliché. You’re thinking: every graduation speaker says that – It’s a great honor. But, in my case, it really is so deeply true – being here is more special and more personal for me than most of you know. I’d like to tell you why. 今日、この場にいられることは、私にとって大変光栄なことです。いや、ちょっと待ってください。いまの台詞は確かに月並みすぎます。皆さんも思ったでしょう。卒業式のスピーカーというのは、決まって「大変光栄なことです」と言うものだと。でも私の場合は、本当に心からそう思っているのです。私にとってこの場にいることは、皆さんの大半が考える以上に、特別で個人的な意味のあることなのです。 その理由をおお話しましょう。 A long time ago, in the cold September of 1962, there was a Steven’s co-op at this very university. That co-op had a kitchen with a ceiling that had been cleaned by student volunteers e very decade or so.   Picture a college girl named Gloria, climbin...

メタファーを活用したユーザー調査について(ZEMT法)

最近、マーケティングの施策を考えるときに もっと、ユーザーの行動や感情に目を向けないとなと考えるようになっています。 コトラーのマーケティング3.0を読みかえしていて、ブランドストーリーの構成要素の箇所が目に止まりました。 コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則 コトラーらによれば、ブランド・ストーリーにはキャラクター、プロット(筋書き)、メタファー(比喩)といった3つの重要な構成要素がある。優れたストーリー・プロットには、チャレンジ型(ヒーローが困難な敵を倒す)、コネクション型(この世に存在する断絶を埋める)、クリエイティブ型(新しい解決方法を生み出す)がある。また、そのさい、消費者の意識の根底にあるメタファーを明るみにする作業が有効である。例えば、7大メタファーとして、バランス、変化、旅行、容器、つながり、手段、コントロールがあるという。そしてキャラクターはストーリーの要である。「コトラーのマーケティング3.0」 消費者の意識の根底にあるメタファーを明るみにする作業 ここからインサイトを把握するプロセスはもっと現場に起こし込めるといいなと考えています。 理論的なところを勉強するより 形を変えながらでも実施して、何とかユーザーのことを理解しようという意識をもち動くことが大切だと感じています。 先日に書いた 伊右衛門のコンセプトメイキング についてでも、メタファーを活用した質問をして コンセプトをつくりだしたのは、専門性のある調査を実施したからではなく 何とかユーザーのことを理解しよう、お茶と生活との関係性を根本的に問い直そう といった調査に取り組む前のスタンスがあったからこそ成功したのだと思うのです。 優れたプロダクトやサービスのコンセプトをもっている企業は、 徹底的にユーザー調査を行い、ユーザーを理解し、そこからブランドのストーリーを組み立てている。 だから、ユーザー調査(特にメタファーを活用した手法)は現場で実践していこうと思っています。 ZEMT法 マーケティング3.0の中でも紹介されているのがZMET法。 ZMET調査(Zaltman Metaphor Elicitation Technique:ザルトマン・メタファー表出法)」 ザルトマンは、この手法を開発した...

【アイデア】6月、神無月(みなづき)のキャッチコピー

6月に読まれた俳句 降音や 耳もすふ成 梅の雨(松尾芭蕉) ふるおとや みみもすうなる うめのあめ 梅雨の漏 防ぐバケツも また漏りぬ つゆのもれ ふせぐばけつも またもりぬ 梅雨の道 傘へ入りき てをしふなり つゆのみち かさへはいりき てをしふなり 5月後半から梅雨入りです。 日本の梅雨は世界でもかなり独特な気候のようです。 雨の中にいる人たちの心理はどんなものでしょうか? 雨だから気持ちもどんより、落ち込んでいる? そんな単純なものじゃないでしょう。 梅雨の時期だからこその気持ちを載せたコピー 雨上がりの水たまり、空に触れる唯一の方法 あの人の利き手を知った。 twitterによせられた #雨が好きになるコピー まとめ http://matome.naver.jp/odai/2133437829260371801 キャッチコピーと恋のマッチングは大切ですね。 父の日のキャッチコピー 6月の中旬に入ると父の日ですね。 お父さんありがとう なんて素直に言えないです。 「父が照れる」を、私がもらう。 無愛想でぶっきらぼう。いつだって言葉足らずか、一言多い。 思いを伝えるのが下手な父だから、ぶつかることもあったけど。 それでも父なりに私のことを考えてくれていたんだなと、 今ならば思います。ありがとう。本当に。 面と向かってはとても言えないから、気持ちを贈ります。 どんな顔、するんだろう。6月の、その日。誰よりも幸せなのは、 父さん、真っ赤に照れるあたなを見る私です。 6・20 父の日 東武百貨店 じつは、おかあさんでもイマイチわからないのが、 おとうさんの感激のツボ。 お仕事がんばってるナとか、最近疲れてない?とか。 おとうさんって、観察すると、わかりやす~い。 こんなものあげたら、きっとイチコロだ!ってネ。 ん?娘だからわかっちゃうのかなあ。 東急ハンズWEBサイト http://www.tokyu-hands.co.jp/fathersday / 娘から  絵文字混じりの 「ありがとう\(^_^)/」 東急百貨店の「父の日」川柳 父の日には変化球を投げたくなるものです。 くちなし...