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出現する未来、ダイアローグから学ぶ「先入観にとらわれない考え方」



学習のレベルを深めるカギは、われわれ自身が積極的な参加者として加わっている大きな全体を生きており、本来、静的ではない点を理解することにある。全体が動的なものであると気づいた時、出現しつつあるものに対する感度は高まる。

重要なイノベーションは、内なる旅、知が浮かび上がる心の奥深くに向かう旅から生まれる。芸術であれ、ビジネスであれ、科学であれ、あらゆる創造活動の根幹にあるのが、この内なる旅である。

最近はこの2冊の本を読んでいます。



出現する未来





ダイアローグ〜対立から共生へ、議論から対話へ〜





この2冊の本を読んでいて、実はマーケティング調査をしているときも、クライアントにヒアリングをしているときも、「自分が見たいようにしか見ていない」可能性があるなと思っています。

深い学習からイノベーションが生まれる。

それでは、深い学習を生み出すためには、何が必要なのだろうか?
ということを考えていきたいなと。


ということで、深い学習をするために意識する2つのこと

①自分の考えを「保留する」こと
②バイアスを外すことに焦点を当てること


この2つについてまとめてみました。



①一度自分の考えを「保留する」こと


新鮮な目で見ることは、習慣的な考え方や見方をやめることからはじめる。p43出現する未来

どうやって新鮮な目で見るのか?
これは対話の際の、「思考プロセスに注目する意識をもつこと」になるのだと解釈しています。


職場の対話の質を変えるきっかけは、反対意見が出され、自分の主張を守るかどうか選択を迫られた時に訪れることが多いと言う。

自分の意見を述べた後、それを守ろうとするのではなく、質問する方法を身につけなければならない。たとえば、黙ったり、相手の意見が間違っている理由を指摘したりするのではなく、こう言う。「私の見方と違いますね。私の見方はこうです・・・・これこれ、こういう理由でこう考えるようになりました、あなたの見方が違うのは、どういう理由があるのですか」p48出現する未来


システム思考の考え方として紹介されていたこの図の考え方に近いのかな。


自分と相手との「違い」が出た際に、説得や交渉に入るのではなく


人々はシステムに対してどのような仮定・信念・価値感を抱いているのか 「発言や振る舞いを観察して、思考背景を考える」

ということが大切になってくるのではないかと思います。

②バイアスを外すことに焦点を当てること

以前に書いた、「おもしろい」企画を考えることにも書いた
バイアスを壊す=先入観を「壊す」ことのポイント4つ

①見えないものは壊せない
②構造化できないものは壊せない
③人々がもっているバイアスはうまく使う
④壊すバイアスは深ければ深いほど良い

このZIBAの濱口さんが実践している
「見える化」することが新鮮な目で見るための第一歩だと思うのです。


自分都合のヒアリング、調査、ブレストにならないために



ユーザー調査は、どれだけユーザーから学ぶことができるか。
ブレストは、どれだけグループワークから深い気付きを生み出すことができるか。

深い学習をするためには、「保留」が鍵。習慣的な思考の流れから、自分自身を切り離すこと。

そのために、
①自分の考えを「保留する」こと
②バイアスを外すことに焦点を当てること

いつもこの2つのことは意識してクライアントとの対話やブレストに取り組んでいきたいものです。



その他メモ

ダイアローグには、覚えておきたい言葉がたくさんあったので、メモしておきます。

行動を抑制せじに、保留することが可能だろうかという点である。もしそれが不可能だと思うなら、抑制する気持ちを抑えないで、そのプロセスを観察してみよう。知識とは、その時点までにあなたが学んだ事柄から成り立っているにすぎない。このように、知識には常に限界があるため、一貫性のない存在になる可能性をはらんでいる。

自身の内部に存在する目標のみに従っている限り、脳はふさがれた状態である。それはある状況にあいては必要なことだろう。しかし、無限のものに達することや触れることも必要だと思うなら、脳は沈黙の状態にならなければならないーつまり、ふさがれていない状態になるべきなのだ。


思考を保留するって考え方は、禅の考え方に通じるものがあるような気がする・・・
だからビジネス領域でも注目されているのかな。

Googleさんは禅を研修に取り入れているようですね。 シリコンバレーが、いままた「禅」にハマる理由
http://wired.jp/2013/12/29/enlightenment-engineers-vol9/



自分が成長している、知識がついてきているという慢心がアイデアが出ない状態をつくってしまうような気もします。

社内でのブレストも、取り引き、交渉、ディスカッションになっていないか・・・
もう一度見直さないといけないなと思っています。



アイデア創発型営業


最近考えている、交渉より対話を重視した営業スタイルに関して。
アイデア創発型営業と呼んでいます。

対話を重視した営業スタイル

営業とは組織の学習と意思決定に変化をつくる仕事だと思っています。

モノ売りではなく、コト売り、課題解決だけではなく、創造できる営業スタイルは今後も追求していきたいです。

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