野中先生の「知識創造企業」や「イノベーションの作法」を読んでいて、
イノベーションを起こすためには方法論(デザインプロセス)より先に
「人」に着目する必要があるなと思うようになっています。
今年に入って、コンセプトメイキングの手法やプロセスを勉強してきたけれど
プロセスより先に「イノベーターの考え方、仕事に取り組む姿勢」を、もっと学ぶ必要があると感じています。
(結局は「人」ということだけなのですが・・・)
このプロセスが前提にあるとして、どうすれば、このプロセスを実行できるのか?
を考えたときに、「人」に行き着きます。
「イノベーションの作法」で紹介されているイノベーターたちが必ずもっているのは自らの理想を追求する姿勢=ビジョン。
「自分たちは何のために存在するのか」を自分自身、チーム、組織内、社内を超えて問い続けている。
コンセプトやイノベーションはカッコイイものキレイなものでは決してなくて
貪欲なまでに理想を追求する姿勢、覚悟が必要だと感じています。
野中先生の著書には、イノベーションを生む「SECI(セキ)モデル」が提唱されているが
その後には「リーダーがいかに高質な暗黙知を有しているか」が何度も強調されている。
「SECI(セキ)モデル」について
リーダーシップが中心にないと機能しないのは、Webマーケティングにて良く用いられる「PDCAサイクル」を考える上でも同様なのだと思います。
エスノグラフィー、参加型デザイン、ソーシャルリスニングなど、ユーザーと密に関わっていく手法は注目を集めていますが、手段が目的になっては意味をなさないと思います。
「深い問いをもってユーザーと関わる姿勢」
こればあってこそ、一つひとつの調査が知識となり、知識が知恵となって、イノベーションが生まれるプロセスに入っていく。
よく使われる「当事者意識がある人」は、一人称で語れるリーダーのことだと思います。
目的を自分のものだと捉え、その目的に向かっていくプロセスにまわりの人を巻き込んでいく姿勢、意欲、覚悟がある人のこと。
「深い問い」と「当事者意識」この2つをもったリーダーがいることはイノベーションを起こすための絶対条件だと考えています。
(深い問いをもっているから当事者意識が生まれる、当事者意識があるから深い問いが生まれるとも言えるので、1つかもしれませんが)
さて、個人的にインクルーシブデザインという手法に注目をしています。
インクルーシブデザインとは、特別なニーズをもっているユーザーが参加するデザイン手法のこと。
NPO法人コラブルに関わるようになってから、このデザイン手法のことをかなり考えています。
特別なニーズとは、視覚障害、聴覚障害、知的障害など、社会の中で障害者と呼ばれる人々だったりします。
博報堂さんはエクストリームユーザーという表現をしていますね。
通常のデザインプロセスでは、モノやサービスに視点が集中しやすくなりますが
特別なニーズをもつ人と、一緒にデザインするプロセスを得ることで「人」に焦点をあてやすくなる。
そうすることで
・インクルーシブデザインが「深い問いをもってユーザーと関わる」意識が生まれる
・デザインに人や社会への「当事者意識」が生まれる
といった変化をつくれるのではないかと考えています。
学生のときに参加した、「ぱれコレ2011」では
デザイナーの方が、障害者とファッションショーをデザインするプロセスを通じて
今までの発想の枠の外に出ることができた、と言っていた感覚に近いのかと思います。
プロダクトやサービスを通じて、他社との関わり方を考えて、
深い問いをもって接した後に、未来のシナリオを描いていく。
障害者と一括りにされている「人」と向き合い「人」の背後にある社会の構造を疑う。
障害者とデザインをするという、異質なプロセスを通じて自分の仕事と向き合う。
この経験を通じて、リードザソサエティの意識、新しい発想が生まれる
そんな場(インクルーシブデザインワークショップ)
を今後つくっていきたいと考えています。
U理論の内省(Uの一番下)に行く手段としてインクルーシブデザインを使うイメージなのかなと思っています。
色々と考えてみたけれど、
まずは自分自身が、
リード・ザ・セルフ、リード・ザ・ピープル、リード・ザ・ソサイエティ
できる人材になれるよう頑張ります!
人、リーダーシップと言ってみましたが、やっぱり方法論にも興味はあるので
次はイノベーションの方法論を読みます。
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from <イノベーションを起こすためには方法論(デザインプロセス)より先に
「人」に着目する必要があるなと思うようになっています。
今年に入って、コンセプトメイキングの手法やプロセスを勉強してきたけれど
プロセスより先に「イノベーターの考え方、仕事に取り組む姿勢」を、もっと学ぶ必要があると感じています。
(結局は「人」ということだけなのですが・・・)
組織的知識創造のファイブステップ
もちろん方法論は大切で、知識創造のプロセスはもっと実践する必要があるのはわかっています。
イノベーションにつながるコンセプト作成(知識創造)のプロセスを野中先生は下記の5つのステップにまとめています。
- 暗黙知の共有
- コンセプトの創造
- コンセプトの正当化
- 原型(アーキタイプ)の構築
- 知識の転換
このプロセスが前提にあるとして、どうすれば、このプロセスを実行できるのか?
を考えたときに、「人」に行き着きます。
知識創造を方向づけるビジョン
ここから方法論より人という話について。「イノベーションの作法」で紹介されているイノベーターたちが必ずもっているのは自らの理想を追求する姿勢=ビジョン。
「自分たちは何のために存在するのか」を自分自身、チーム、組織内、社内を超えて問い続けている。
コンセプトやイノベーションはカッコイイものキレイなものでは決してなくて
貪欲なまでに理想を追求する姿勢、覚悟が必要だと感じています。
野中先生の著書には、イノベーションを生む「SECI(セキ)モデル」が提唱されているが
その後には「リーダーがいかに高質な暗黙知を有しているか」が何度も強調されている。
「SECI(セキ)モデル」について
リーダーシップが中心にないと機能しないのは、Webマーケティングにて良く用いられる「PDCAサイクル」を考える上でも同様なのだと思います。
エスノグラフィー、参加型デザイン、ソーシャルリスニングなど、ユーザーと密に関わっていく手法は注目を集めていますが、手段が目的になっては意味をなさないと思います。
「深い問いをもってユーザーと関わる姿勢」
こればあってこそ、一つひとつの調査が知識となり、知識が知恵となって、イノベーションが生まれるプロセスに入っていく。
リーダーとして最初のステップはリード・ザ・セルフできること。自らの目的地を定め、歩いていく。ここで魅力的な目的地を設定し、その魅力を一人称で語り、うまく伝えられないとリード・ザ・ピープルはできない。リーダーとは上下関係ではなく、ピープルがついてくるか否なのです。そして、それができる人が、やがてはリード・ザ・ソサイエティができるようになる。 引用元を忘れてしまったが、Evernoteに残っていた覚書
よく使われる「当事者意識がある人」は、一人称で語れるリーダーのことだと思います。
目的を自分のものだと捉え、その目的に向かっていくプロセスにまわりの人を巻き込んでいく姿勢、意欲、覚悟がある人のこと。
「深い問い」と「当事者意識」この2つをもったリーダーがいることはイノベーションを起こすための絶対条件だと考えています。
(深い問いをもっているから当事者意識が生まれる、当事者意識があるから深い問いが生まれるとも言えるので、1つかもしれませんが)
インクルーシブデザイン
さて、個人的にインクルーシブデザインという手法に注目をしています。
インクルーシブデザインとは、特別なニーズをもっているユーザーが参加するデザイン手法のこと。
NPO法人コラブルに関わるようになってから、このデザイン手法のことをかなり考えています。
特別なニーズとは、視覚障害、聴覚障害、知的障害など、社会の中で障害者と呼ばれる人々だったりします。
博報堂さんはエクストリームユーザーという表現をしていますね。
通常のデザインプロセスでは、モノやサービスに視点が集中しやすくなりますが
特別なニーズをもつ人と、一緒にデザインするプロセスを得ることで「人」に焦点をあてやすくなる。
そうすることで
・インクルーシブデザインが「深い問いをもってユーザーと関わる」意識が生まれる
・デザインに人や社会への「当事者意識」が生まれる
といった変化をつくれるのではないかと考えています。
学生のときに参加した、「ぱれコレ2011」では
デザイナーの方が、障害者とファッションショーをデザインするプロセスを通じて
今までの発想の枠の外に出ることができた、と言っていた感覚に近いのかと思います。
プロダクトやサービスを通じて、他社との関わり方を考えて、
深い問いをもって接した後に、未来のシナリオを描いていく。
障害者と一括りにされている「人」と向き合い「人」の背後にある社会の構造を疑う。
障害者とデザインをするという、異質なプロセスを通じて自分の仕事と向き合う。
この経験を通じて、リードザソサエティの意識、新しい発想が生まれる
そんな場(インクルーシブデザインワークショップ)
を今後つくっていきたいと考えています。
U理論の内省(Uの一番下)に行く手段としてインクルーシブデザインを使うイメージなのかなと思っています。
色々と考えてみたけれど、
まずは自分自身が、
リード・ザ・セルフ、リード・ザ・ピープル、リード・ザ・ソサイエティ
できる人材になれるよう頑張ります!
人、リーダーシップと言ってみましたが、やっぱり方法論にも興味はあるので
次はイノベーションの方法論を読みます。