スキップしてメイン コンテンツに移動

うぇぶ屋として生き抜く力〜海外でWEBの仕事をすること、ブログを書くこと〜

バンクーバーでWEB制作者として活動されているセナさんの一時帰国セミナー。
バンクーバーのうぇぶ屋というブログは何度も見て、勉強させてもらっていました。
Osakanスペースにセナさんが来るという情報を聞きつけ、キャンセル待ちだったセミナーに、裏ワザを使って参加させてもらいました。

週休3日、1週間に数時間は学校に通い自分自身を磨き、遊び時間もしっかり確保しているというセナさん。

なぜ、そんな働き方ができるのか??

学歴・職歴・語学力がなかったSenaさんが如何に海外で働く力をつけ、仕事につき、今では、国内国外関係なくクライアントから仕事のオファーを獲得できるようになったのかということがテーマに3時間近く熱い話を聞かせてもらいました。

講演写真

♦セミナーの話

・海外で働くためのビザに関する話
ワーキングホリデー
ワークビザ
コーフビザ
永住権

・海外に居る人間は皆すごいのか?
No!!
ここは思っている以上に日本人が海外で仕事を獲得するって
あまいもんじゃないという話。

海外に留学、仕事をしにいく日本人はたくさんいるが、
目的が曖昧になってしまうと語学学校に行って、簡単な仕事をして・・・
なんか良い経験ができたぞ!ということで終わってしまう。

では、
海外でうぇぶ屋としての仕事を獲得するためには、何が必要なのか?
ここからが非常におもしろかったです。

♦『自分にしかできない』を証明する努力

Senaさんはここを5年間ずーーっと考え続けてきた。
ここを一番強調されていました。
『自分にしかできない』こと・・・・・・
バンクーバーで働くということは、おそらく僕たちが想像している以上に厳しいことを知りました。

日本人が、バンクーバーで仕事を続けさせてもらうために、採用情報・プロフィールをカナダ全国に公開されて、カナダ国民全員に対して、この日本人の変わりになる人がいないか?ということをふるいにかけられる。

カナダ国民全員と比較された時に、それでも日本人である◯◯と働きたい
と言ってもらえる何かが必要になる。

海外で働くのであれば、なぜ日本人であるあなたをWEBクリエイターとして採用する必要があるのかを今から考えておかないといけない。

♦ブログという手段

バンクーバーのうぇぶ屋というサイトで国内国外問わず有名になったsenaさん。
ブログは「自分にしかできない」を証明する手段だったんですね。
バンクーバーのうぇぶ屋というブログを実施するようになり、senaさんは

・留学相談がくるようになった。
・執筆依頼
・案件の受注

といったメリットを得るようになったそうです。

ブログを書いて自己ブランディングをしましょうとは、よく言われることですが・・・
これを戦略的に実施している人はなかなかいない。

というよりは戦略的にやっている人は、ブログでたくさんの人とつながって、そこから仕事を獲得したり、社会にインパクトのあることを仕掛けたりしているのだと思います。

海外におけるWEBデザイナー、ディレクターの立ち位置

セミナーが終わったあとにこの質問をさせてもらいました。
「海外でうぇぶ屋に求められるスキルは、デザイン、プログラミング、ディレクション、マーケティングなどの中でどれですかね??」

そもそも、この質問は意味がないようでした。
なぜかというと、日本で言われるWEBデザイナー、WEBディレクターという仕事と、バンクーバーで言われるそれとは、意味が異なるらしいです。

つまり、
・日本のWEBデザイナー:CSS、コーディング作業をする人
・バンクーバーのWEBデザイナー:マーケティング、ディレクションができて、かつ自分でもデザイン案を作成し、コーディングまでできる人。
※日本のデザイナーとまとめてしまうのはかなり失礼だと思いますが極端に書かせてもらいます・・・

何がいいたいかと言うと、バンクーバーでは、日本で分けられている職域は関係ないということ。

マーケッターはデザイン、プログラミングを理解していないといけないし
デザイナーはマーケティング、交渉力などが磨かれていないと
仕事を得ることはできない。

総合的な知識と、プロジェクトに入ったときに、『自分にしかできない』価値を発揮できること、それを他人に認めてもらうことがとても大切。

いつでも海外のWEBクリエイターと比較され、多様な人々で構成されたチームの中で自分に何ができるの?が問われる時代に生きていることを、改めて考えさせられました。
もしかしたら、今の職域や肩書きなんていつなくなっているかわからないですね。

まとめ

・日本の枠組みで安心して生きていていいのかな。
・自分にしかできない価値を磨いて・伝えよう。
・戦略的にブログをつかってオリジナル情報発信する人は、大きな武器になる。

せなさんのブログ バンクーバーのうぇぶ屋 セナさんが仕掛け始めているバンクーバーにある日系クリエイター専用シェアハウス Vancouver Creator’s House

このブログの人気の投稿

Googleの創業者、ラリー・ペイジによるミシガン大学のスピーチ

仕事は世界を変える気持ちでワクワクと。 でも、一番大切なのは家族。 Google創設の裏にある家族との関係性や物語。 僕にとってはジョブズに続く、いつも聞き返したいスピーチ。 [全訳] Class of 2009! First I’d like you to get up, wave and cheer your supportive family and friends! Show your love! It is a great honor for me to be here today. Now wait a second. I know: that’s such a cliché. You’re thinking: every graduation speaker says that – It’s a great honor. But, in my case, it really is so deeply true – being here is more special and more personal for me than most of you know. I’d like to tell you why. 今日、この場にいられることは、私にとって大変光栄なことです。いや、ちょっと待ってください。いまの台詞は確かに月並みすぎます。皆さんも思ったでしょう。卒業式のスピーカーというのは、決まって「大変光栄なことです」と言うものだと。でも私の場合は、本当に心からそう思っているのです。私にとってこの場にいることは、皆さんの大半が考える以上に、特別で個人的な意味のあることなのです。 その理由をおお話しましょう。 A long time ago, in the cold September of 1962, there was a Steven’s co-op at this very university. That co-op had a kitchen with a ceiling that had been cleaned by student volunteers e very decade or so.   Picture a college girl named Gloria, climbing up

メタファーを活用したユーザー調査について(ZEMT法)

最近、マーケティングの施策を考えるときに もっと、ユーザーの行動や感情に目を向けないとなと考えるようになっています。 コトラーのマーケティング3.0を読みかえしていて、ブランドストーリーの構成要素の箇所が目に止まりました。 コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則 コトラーらによれば、ブランド・ストーリーにはキャラクター、プロット(筋書き)、メタファー(比喩)といった3つの重要な構成要素がある。優れたストーリー・プロットには、チャレンジ型(ヒーローが困難な敵を倒す)、コネクション型(この世に存在する断絶を埋める)、クリエイティブ型(新しい解決方法を生み出す)がある。また、そのさい、消費者の意識の根底にあるメタファーを明るみにする作業が有効である。例えば、7大メタファーとして、バランス、変化、旅行、容器、つながり、手段、コントロールがあるという。そしてキャラクターはストーリーの要である。「コトラーのマーケティング3.0」 消費者の意識の根底にあるメタファーを明るみにする作業 ここからインサイトを把握するプロセスはもっと現場に起こし込めるといいなと考えています。 理論的なところを勉強するより 形を変えながらでも実施して、何とかユーザーのことを理解しようという意識をもち動くことが大切だと感じています。 先日に書いた 伊右衛門のコンセプトメイキング についてでも、メタファーを活用した質問をして コンセプトをつくりだしたのは、専門性のある調査を実施したからではなく 何とかユーザーのことを理解しよう、お茶と生活との関係性を根本的に問い直そう といった調査に取り組む前のスタンスがあったからこそ成功したのだと思うのです。 優れたプロダクトやサービスのコンセプトをもっている企業は、 徹底的にユーザー調査を行い、ユーザーを理解し、そこからブランドのストーリーを組み立てている。 だから、ユーザー調査(特にメタファーを活用した手法)は現場で実践していこうと思っています。 ZEMT法 マーケティング3.0の中でも紹介されているのがZMET法。 ZMET調査(Zaltman Metaphor Elicitation Technique:ザルトマン・メタファー表出法)」 ザルトマンは、この手法を開発した

【アイデア】6月、神無月(みなづき)のキャッチコピー

6月に読まれた俳句 降音や 耳もすふ成 梅の雨(松尾芭蕉) ふるおとや みみもすうなる うめのあめ 梅雨の漏 防ぐバケツも また漏りぬ つゆのもれ ふせぐばけつも またもりぬ 梅雨の道 傘へ入りき てをしふなり つゆのみち かさへはいりき てをしふなり 5月後半から梅雨入りです。 日本の梅雨は世界でもかなり独特な気候のようです。 雨の中にいる人たちの心理はどんなものでしょうか? 雨だから気持ちもどんより、落ち込んでいる? そんな単純なものじゃないでしょう。 梅雨の時期だからこその気持ちを載せたコピー 雨上がりの水たまり、空に触れる唯一の方法 あの人の利き手を知った。 twitterによせられた #雨が好きになるコピー まとめ http://matome.naver.jp/odai/2133437829260371801 キャッチコピーと恋のマッチングは大切ですね。 父の日のキャッチコピー 6月の中旬に入ると父の日ですね。 お父さんありがとう なんて素直に言えないです。 「父が照れる」を、私がもらう。 無愛想でぶっきらぼう。いつだって言葉足らずか、一言多い。 思いを伝えるのが下手な父だから、ぶつかることもあったけど。 それでも父なりに私のことを考えてくれていたんだなと、 今ならば思います。ありがとう。本当に。 面と向かってはとても言えないから、気持ちを贈ります。 どんな顔、するんだろう。6月の、その日。誰よりも幸せなのは、 父さん、真っ赤に照れるあたなを見る私です。 6・20 父の日 東武百貨店 じつは、おかあさんでもイマイチわからないのが、 おとうさんの感激のツボ。 お仕事がんばってるナとか、最近疲れてない?とか。 おとうさんって、観察すると、わかりやす~い。 こんなものあげたら、きっとイチコロだ!ってネ。 ん?娘だからわかっちゃうのかなあ。 東急ハンズWEBサイト http://www.tokyu-hands.co.jp/fathersday / 娘から  絵文字混じりの 「ありがとう\(^_^)/」 東急百貨店の「父の日」川柳 父の日には変化球を投げたくなるものです。 くちなし