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【読書】アンシンクUNThink 眠れる創造力を生かす、考えない働き方

「アンシンク UNThink
眠れる創造力を生かす、考えない働き方」


直感を意図的に活用するってことに最近の興味があり読んでみる。

学習する組織をつくるためには、直感活用、右脳や感性を活用できるための環境デザインが必要だと再認識させてくれる本です。




【考えない】働き方とありますが・・・・
「考えないで仕事をしろ!」と言われているわけではなく、
直感を意図的に活用する!
ということが書かれています。

著者:エリック・ウォールは、アーティスト。

ウォールはTEDにも出演して、3分間でキャンパスに絵を描くパフォーマンスをやっています。これが彼のアートスタイルのようです。

講演の動画はこちらから↓

https://vimeo.com/25873954


アートをビジネスに持ち込み創造的な仕事を生み出す
ということを実践している。


スピーディーに仕事をすること


あえて、、3分間で巨大なキャンパスに絵を描く
というパフォーマンスが面白い。

常識を徹底的に取っ払う。

・絵を描くのに1週間、1ヶ月、半年と時間がかかるという規制概念を取っ払う
・時間を制限することで直感に従う、時間を制限することで迷いをなくす。

アイデア、新しい発想は、待って訪れるものでも、色々なものを分析して調査してから出てくるものではない。

アイデアを出すというプロセスは最初のスタートダッシュが肝心というのは、先日に少し書いたラストミニッツクライシスも似たような考え方であると思います。



本の中で紹介されているアインシュタインの事例が面白かったです!

アインシュタインの重要な問題解決は、仕事についてからの最初の1年間に集中していたというもの。

時間とアイデアの関係性を考えさせられます。

誰もが時間を区切ればアイデアが出てくるわけではない。

アイデアを出す準備をしているから、極限状態になったときに渾身のアイデアが出せるのだと思う。




自分が正しいと思ったアイデアは走らせる

許可をもらう前に行動にうつすことが大切だよ。
って書かれている。

これ、自分はよく仕事でやります。
これ動き出してしまっていて、クライアントからこんなフィードバックをもらっているんんですよね。だから、このままプロジェクト化して動かしてもいいでしょうか・・

という感じで。

最近仕事でよく感じることが、
「正解が一つだと思うから、行動にうつせなくなる」ということ。

正解が複数あって、複数同時に走らせてもいいんだと思うくらうがちょうどいい。
もちろん、最終的には一つに絞って意思決定をしていくのだけど、
走る前に躊躇するなら一緒に走ってしまえ!というのもあり。

まずは走る、走りながら学習するという選択肢があるということは
頭の中に入れておきたい。


ここらへんはデザイン思考の、「考える」と「つくる」を両軸で回すという考え方にも近いんだろうな。プロトタイピングの考え方かな。


ビジネスとアートという2つの領域に興味がある方には非常にお勧めの本です。

スケッチノート(ビジュアルシンキング)




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