最近、企画を考える際に、調査をする、調査データを分析するという行為自体が自分にバイアスをかけているのではと感じています。
新卒のメンバーと企画の切り口についてディスカッションしていて、アイデアが出やすい状態になっている自分がいたり、
企画を4月後半に提出する案件があり、ユーザー調査スケジュールから考え始めていることに、なにか違うなという感覚が出てきました。
また、プロジェクトマネジメントを形式的に実行すると、時間・コスト・タスクの管理が先行してしまいクリエイティビティが失われていく感覚が前から出てきていました。
アイデアが出なくなったときにいつも立ち戻るのが、このシリーズ。
濱口 秀司 連続インタビュー クリエイティブなビジネスのつくりかた。
その中で、ZIBA濱口さんが、プロジェクトの情報量をコントロールし、クリエイティブプロジェクトへ導いていくための考え方を紹介しています。
情報の欠如こそが「イマジネーションの条件」
プロジェクト前半に答えが生まれやすい理由は2つあります。
1つ目は、プロジェクトの前半ではまだ手持ちの情報が少ないため、本質的なものの関連や構造を考える傾向にあることに関係しています。
2つ目は、情報と想像力の関係にあります。新しい発想にはイマジネーションが必要ですが、一般に想像力は情報量が少ないほうが大きくなる。
濱口氏が語る「クリエイティブプロジェクト」の進め方 monogoto 濱口 秀司 氏インタビュー:第3回
http://bizzine.jp/article/detail/515?p=4
マーケッターがかかるバイアス
ヒアリングをしないとアイデアが出せない、データを分析しないと仮説を導けないというマーケッターが多いと感じています。
自分の中で最近、意識し始めているのが
仮説,アイデアをぶつけて議論 > ヒアリングやデータ解析で情報を集める
ということ。
ヒアリングして情報を集める前に、今ある情報でアイデアと仮説を準備して議論するというプロセスをもつことが大切だと考えています。
広告営業は、企画力が命になる。
ただ、企画力を発揮するためのクリエイティビティがデータ分析によって殺されてしまう側面があるのではないかと思っています。
仮説、アイデアを考えるための参考
※破壊的仮説の立て方
・どうしたら誰も予想しなかったソリューションで「旅行・レジャー」業界での勢力図を破壊できるだろうか?
・どうしたら誰も予測しなかったソリューションで「ホテル」セグメントでの勢力図を破壊できるだろうか?
・どうしたら誰も予想しなかったソリューションで「高級ホテル」カテゴリー破壊できるだろうか?
仮説を立てる前にもつべき問い
何を破壊したいのか ?何が常識か ?破壊的仮説は何か ?
引用:デザインコンサルタントの仕事術 ルーク ウィリアムス (著), Luke Williams (著), 福田 篤人 (翻訳)
イマジネーションは知識よりも重要 by アインシュタイン
比較論ではなく、どちらも大切。
プロジェクトの中では、イマジネーションを働かせるときと、情報を集めるときのバランスをどうコントロールするかが大切なのだと思います。
なるべく仕事・プロジェクトの中で創造性を失わない、メンバーに失わせないような環境をデザインしていこうと計画中です。
logmiのクリエイティブ関連記事が面白いなと思っています。
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