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【発想を生み出す】ブレインストーミングの原則は守る

ブレインストーミングをする時間をとろう!
自分の思考の枠にはまってしまい、いつも同じ発想からマーケティングを考えてしまうことが多い。
だから、みんなブレインストーミングを実施する。
たぶん、どの組織でもブレインストーミングは取り入れられていると思う。

ブレインストーミングが効果的に活用できている人ってマイノリティでは??


ブレインストーミングは原則をしっかり守ってやるべきだと思う。
原則を知らずに、知っているけど守らずにやると、
大体はグダグダな会議で終わる。

作法というものは、しっかり守ってこそ、成功体験がつめるのだと
最近よく感じます。


ブレインストーミングの守るべき原則を改めてまとめてみました。


前提 ファシリテーターが誰かを決める。




ファシリテーターが決まらないまま、ダラダラを話始めてしまうことは多い。

誰が、全員のアイデアを引き出す役割を担うのか。
役割がないまま、席につき、そのままアイデアを出し合おう!という掛け声のもと
言いたいことを出しあう。
これでも、アイデアは出るかもしれないが、結局まとまらない。


だから、まずは、自分がファシリテートします!という人を全員が共通認識をもつ。

大体は主催者だから、参加者に改めてこの人が、中心に進めるということを周知するってことは意外と大事。

アイデア出し段階の3つの原則


ファシリテーターを決めたら、その人はこの三つの原則を守りながら進めていく。
ブレストのアイデア出しで意識するべき三つの原則


①目標と時間を決定する

生み出すアイデアの数と、時間の目標を決めておくとよい。たとえば「三十分間で、六十個のアイデアを出す。そして本当によいものを四つか、五つに絞り込む。」
変にまとめたり、議論の方向性を誘導しようとしてはいけない。
自由なアイデアにより、それぞれが考えていたことの枠を取り外す。



②ばかげたアイデアを歓迎する

ばかげたアイデアをどんどん出してもらうためには、誰一人として、批判したり否定したりしてはいけない。どんなにばかげていても、全部書き留めること。
ばかげたアイデアでもいいです!ばかげたアイデアを出すことこそ大歓迎です!
ばかげたアイデアが出てきたらそれを褒める!されに発展させる!
といった工夫がファシリテーターには必要。

③とにかく量を出す、アイデアは番号をつけて提示する

アイデアは多いほどよい。ブレインストーミングは、量で質が高くなるもの。

そして、それぞれのアイデアには番号をつけよう。そうすることで、アイデアを相互に参照したり、目で定めたりしやすくなる。「今、六五個のアイデアが出ている。八十個まで目指そう」という具合に。


アイデアをまとめる、発展させる


量を出したら、質に転換させていく。


まずは、分析と選択
a:有望なもの
b:面白いもの
c:却下

この中で、すでに出ているキーワードは組み合わせたり、組み替えたりしながら発想はさらに広げることはOK。

なぜ、この人はこのアイデアを出したのか?と背景を探っていくことも有効。

6つの帽子

さらにアイデアを進化させるために使える技法「六つの帽子」
自分のエゴから判断するのではなく、各帽子の役割を全うすることで、より建設的、生産的にアイデアを発展させることができる。


ここから概要をみることできます。



六つの帽子

白い帽子=客観的な事実と数値(データ) 赤い帽子=怒りや情熱などの感情 黒い帽子=警戒と注意、考え方の弱点 黄色い帽子=積極性、希望、肯定的な考え方 緑の帽子=創造性、新しい考え方の誕生 青い帽子=冷静さ、調整、考え方のプロセス、帽子の使い方の統制


物理的な環境について

ブレインストーミングは物理的な環境にも大きく左右される。
広いテーブルに向かい合って、みんなが後ろのめりになっていてアイデアが出るわけがない!


これならできそうな5つのこと



①A4の用紙を用意する
②カラーペンを用意して全員に配る
③車座に座る
④発想を広げるための素材、材料、アイデアは事前に集めておく
⑤お菓子や飲み物などは用意しておく


主催者はこの、5つくらいは準備できるといいのではないでしょうか。


原則を守って実行!

とにかく、ブレインストーミングは成功している原則がある。
これは最低限守っていこうと思う。

今日の仕事で思ったのは、
ⅰブレインストーミングは組織外の人を巻き込んで実施すること
ⅱランチMTGと称しての、アイデア出しは全く意味ない
ⅲやっぱりブレストは楽しい


原則に従って、みんながアイデアを出し、変化が起こせるような環境づくり。
ここらへんをテーマに置いて、たくさん頭働かせていこうと思います。





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