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カヤックとIDEOから学ぶ 発想を仕組み化する組織


アイディアが出ないと不満を言う前に、アイディアが出る仕組みをつくった方が良いなと思う今日このごろ。
発想豊かな人は、無意識に発想を出す型をもっている。その型を組織にどのような根付かせるかということを考えていかないといけないなと考えています。

特に、Web会社は、だれでも、いつでも、どこでもビジネスをスタートできるし、「アイディア」や「発想」が出せなければ差別化は図れないと思います。

なので、アイディアを出すことを得意としている組織が何をしているのか?
ということを少し整理してみました。面白法人カヤックとIDEOについて。

①面白法人カヤック


面白法人カヤックは、オリジナリティ溢れる尖ったWebサービスを次々へと生み出すWeb会社。代表取締役の柳澤さんも、カヤックが一番得意なのは、ブレストだと仰っています。


カヤックのブレストについて 参考:http://www.kayac.com/vision/style/brainstorm
1.とにかく否定をしない、相手を肯定する。

2.質は問わない、量を出す

ブレスト会議は時間の無駄か?

ブレストの本は山のように出ていますし、実際にブレストという言葉を使って会議をしている組織もたくさんあると思います。
ただ、ブレストというアイディアを出す行為をどこまで仕組み化しているか、どこまで組織文化に根付かせているか、というところがポイントなのだと考えています。

社長自らがブレストに参加し、ブレストが一番得意だと、言い放ってしまうところは、アイディアにこだわっているんだなと感じます。

ブレストが仕組み化されているというよりは、ブレストからはじまりサービスを出すまでの一連の流れが仕組み化されているから、企業としての強みまで発展させられているのだと思います。

②IDEO(アイディオ)

デザインシンキングという思考法をもとにイノベーションを起こすことを得意としたアメリカのコンサルティング会社。

IDEOのブレスト7つのルール
1.焦点を絞る
2.ルールを意識する
3.アイデアを数える
4.飛躍をさせて蓄積を図る
5.忘れずに空間利用をする
6.最初にストレッチをする
7.物理的に表現する

CNNで特集された、IDEOのショッピングカートをデザインする風景。

IDEOも、デザインシンキングという体系化された独自手法をもち
アイディアを出し、イノベーションにつなげる一連の流れが仕組み化されています。

アイディアを出す仕組みを超えて、イノベーションを起こす仕組みを体系化しています。

今回、情報を探していて一番参考にさせてもらったのは下記の記事。
カヤック、IDEOのビジネスモデルや収益面のことまで書かれていて、本当に面白かった。

面白法人カヤックの生き方
IDEO訪問記 

個人としてできることは・・・

まずは、仕事が来たときにすぐアイデアを出せるような状態にある、そういうふうに自分を常日頃から仕立てておくことが重要。

IDEOもブレストからはじまるわけではなく、「観察」という行為から課題テーマ設定からプロジェクトがスタートします。

Twitterなんかは、日ごろから発想法を生み出すためのヒントになるかなと考えています。

石井裕教授は「クリエイティビティという言葉を振り回すのではなく、本質的に創造的であれ」というインタビューの中でこんなことを言っています。
ルネッサンス型の才能を集めて、どういうふうに彼らの脳細胞のシャッフルをするか。他流試合を繰り返して、反対意見、対立意見、違うカルチャー、異なる遺伝子を取り組んで、自分の技を変換していかなければいけない。それにつれて強くなる。僕は、「隠喩概念空間連想連続跳躍」の技と言っているんですが。隠喩と連想と、跳躍を手法として、見たもの、感じたものから、概念構築を一気に転がしていく訓練ですよね。それをするときに、サイエンスも必要だし、アートも必要だし、デザインも必要だし、あらゆるものを総動員しなければいけない。そういう意味で感性を磨き、人と共有し、それを鍛えるということを僕の研究室では、やっています。そのときに各人がコンパートメンタライズしたエンジンを持っていたら解釈ができない。いろんな解釈ってあるわけですね。なぜこれを見ているか。それはたまたま博報堂さんが何らかの理由で、こういうふうに貼ったということだったらちっともおもしろくないわけですよね。
ですから、クリエイティブな方にいつもお勧めしているのは、NASAの「今日の1枚」という写真があって、それに関してツィートしてもらう。この星のパターンはどういう意味を持ちます? この軌道は? このテクスチャーは? インパクトは? 科学的でも芸術的でも文学でも、独自な発想ならなんでもいい。それを見てツィートして、明日来てください。リツイートが50以下だったら採用しないみたいな、そういうテストですね。インタープレテーション(解釈)、漁師が海からとってきた魚を、瞬時に目の前で料理できる。その力とスピードがとても大事で、そのときにはいろんな包丁を持っていなければいけない。
http://www.kohkoku.jp/sp/201310/

こういう訓練を日常の中で、どれだけやっているかが、ここぞというときにアイディアを出せるかどうかに大きく関わってくるのだと思います。

アイディアを出す方法を学ぶだけではもちろんだめで、自分を変えていかないとNG。

アンテナを張る、アイディアの総量を増やす、共有して形にしていこう。

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