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武相荘を訪れる ディシプリン(規律)ではなく、常にプリンシパル(原則)とコモンセンス(良識)を大切にする生き方に学ぶ。

小田急線鶴川駅から徒歩15分ほど武合相を訪れる。


武合相は、白州次郎と正子の旧邸。

ディシプリン(規律)ではなく、常にプリンシパル(原則)とコモンセンス(良識)を大切にする生き方に学ぶ。

白州次郎は戦争が始まり鶴川に引っ越して、田舎暮らしをはじめた。日本が戦争に負け、食料難に落ち入ることを予測してのことだったらしい。戦後は、吉田茂の側近としてGHQと渡り合い、「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめたことで有名である。

「カントリー・ジェントルマン」=田舎紳士として、地方に住み、農業に精を出しながら、中央の政権に目を光らせる。政権を離れてからは、東北電力の会長に就任し、軽井沢ゴルフ倶楽部の会長として働く。

学生時代はケンブリッジに留学して、英国流の思想を身に付け、留学時代の語学力を活かして内閣総理大輪のブレーンとして働いてしまうような、一言で表すとものすごい人。

17歳で高級車を親からプレゼントされて、乗り回してしまうような人ですから・・・

個人的には、文化活動に従事した白州正子さんも好きなのですが、
白州次郎さんから、日本人として、男として学べることを考えてみる。


◆プリンシパルをもって生きる
ディシプリン(規律)ではなく、常にプリンシパル(原則)とコモンセンス(良識)を大切にする
亡くなる5年前に書いた遺言書にはこんなことが書いてあった。
・葬式無用
・戒名不要

このダンディーな男は、死ぬまで自分の生き方を貫いた人。

自分らしくありたい・・・とは誰もが口にすること。
ただ、自分らしくあることは、覚悟が必要であり、そんなに簡単ではない。


◆モノへのこだわり
車へのこだわりをもっていたことは有名です。


また、車だけではなく、お洒落だったそうです。
武相荘に置かれているモノは妻の正子さんのモノもあるだろうけど、一つ一つがこだわりがある。
ちなみに、農業をやりつつ、趣味は大工だったそうです。

お洒落もカスタムあっての着崩しで、白州にとっては服装も車と同じで、単なる道具ではなく、生き様を投影した生活の大事なパーツだったのだ。 
人にどう見られるかではなく、ファッションも車も自分の生き様を表現する手段。

武相荘を訪れると、生活の空間には緊張感がある(展示されているからだからかもしれないけど・・・)

日常で使うモノが自分に与える影響って結構大きいのだろう。

白州次郎は、身の回りのモノに妥協がなかったのだろうと思う。

◆考え方と習慣が人をつくる
所有物、仕事、生活・・・どれをとってもあまりにもスケールが大きいので
お金があったからこんな生き方ができたんだろう・・・
と思ってしまう部分もあり。

ただ、昭和の時代を力強く走り抜けた白州次郎の「生き方」、「考え方」から僕たちが学ぶべきことは多いはず。

自分たちはどこに向かっているのか、どのような仕事をしていくのか、どのような生活をつくっていくのか。
これらを考える上で、その根っ子である「プリンシパル」を大切にしていきたい。

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