スキップしてメイン コンテンツに移動

若きスティーブ・ジョブズに学ぶプレゼンテーション能力と英語 1983 Apple Keynote ジョブズのスピーチとCM「1984」


1983 Apple Keynote ジョブズのスピーチ(字幕付き)とCM「1984」



学習時間(15分)
・プレゼンテーションスキル
・英語(日本語字幕付き)

Macintosh発売前年の1983年に行われたスティーブ・ジョブズのスピーチ。
歴史的なスピーチの後、広告史に残る「1984」が流れます。当時ジョブズは28歳です。





[全訳]

“It is 1958. IBM passes up the chance to buy a young, fledgling company that has just invented a new technology called xerography. Two years later, Xerox is born, and IBM has been kicking itself ever since.
1958年、IBMは、ゼログラフィと呼ばれる新技術を発明した創業したての若い会社を買収する機会を逃した。 その2年後にゼロックスは誕生し、それ以来ずっとIBMはそのことで自らを苦しめていくことになる。
It is ten years later, the late ’60s. Digital Equipment Corporation and others invent the minicomputer. IBM dismisses the minicomputer as too small to do serious computing and, therefore, unimportant to its business. DEC grows to become a multi-hundred-million dollar corporation before IBM finally enters the minicomputer market.
その10年後(60年代後半)、DEC(Digital Equipment Corporation)と他はミニコンピュータを発明します。 ところがIBMは実用的コンピューティングをするにはあまりに小さく、したがって重要なビジネスでないと判断し、ミニコンピュータ市場には参入しなかっ た。その後DECは成長し、IBMが最終的にミニコンピュータ市場に入る頃には、巨万の富を築きマルチミリオンダラーカンパニーになっていた。
It is now ten years later, the late ‘70s. In 1977, Apple, a young fledgling company on the West Coast, invents the Apple II, the first personal computer as we know it today. IBM dismisses the personal computer as too small to do serious computing and, therefore, unimportant to its business.
さらに10年後(70年代後半)の1977年に、西海岸の若い創業したての会社Appleは、今日我々が知っている最初のPCであるApple IIを発明した。 ところがIBMは(DECのミニコンピュータときと同じように)実用的ななコンピューティングをするにはあまりに小さく、したがって重要なビジネスではないと判断し、PC市場には参入しなかった。
The early ‘80s-1981. Apple II has become the world’s most popular computer, and Apple has grown to a $300 million corporation, becoming the fastest-growing company in American business history. With over 50 companies vying for a share, IBM enters the personal computer market in November of 1981 with the IBM PC.
80年代初期、1981年、Apple IIは世界で最も人気のあるコンピュータになり、Appleは3億ドル規模の企業に成長しました。 アメリカのビジネス史で最も成長の早い会社になりました。 そして既に50社以上もの会社がシェアを奪い合う中、1981年11月についにIBMはIBM PCでPC市場に参入しました。
1983. Apple and IBM emerge as the industry’s strongest competitors, each selling approximately $1 billion worth of personal computers in 1983.
The shakeout is in full swing. The first major firm goes bankrupt, with others teetering on the brink. Total industry losses for 1983 overshadow even the combined profits of Apple and IBM for personal computers.
1983年、AppleとIBMはPC産業市場で最も強力な競争相手となり、それぞれがその年におよそ10億ドル分のPCを売りました。今まさに業界は競争、淘汰の真っ最中であり、初期の主要企業は破産し、他の企業もそれに翻弄されています。1983年度の産業界の損失は、AppleとIBMのPC利益を大きく上回った。
It is now 1984. It appears IBM wants it all. Apple is perceived to be the only hope to offer IBM a run for its money. Dealers, initially welcoming IBM with open arms, now fear an IBM-dominated and controlled future. They are increasingly turning back to Apple as the only force that can ensure their future freedom.
そして現在、1984年。IBMは全てを欲しがっているように見えます。Appleは、IBMに対抗可能な唯一の勢力であるとされています。 ディーラー達は、最初の頃は両手を広げてIBMを歓迎していましたが、今となってはIBM支配の押さえつけられた未来を恐れています。 彼らはAppleが未来の自由を約束してくれる唯一の勢力であると信じ、徐々にAppleへと戻ってきています
IBM wants it all and is aiming its guns on its last obstacle to industry control: Apple. Will Big Blue dominate the entire computer industry, the entire information age? Was George Orwell right?”
IBMは全てを欲し、コンピュータ産業界支配にとって最後の障壁となるAppleにその狙いを定めています。 ビッグブルー(IBMの愛称)は全コンピュータ産業、全情報産業時代を支配するでしょうか? ジョージオーウェルは正しかったですか?
引用http://yk55.com/blog/2010/07/31/steve_jobs_1983_apple_keynote_speech/

このブログの人気の投稿

マーケティングの上流部分を設計するために身につけたいこと×3

4月からチームが変わり、フレッシュな新人も入り、、 改めてこれから求められるマーケッターってどんな人だろうか?と考えるようになりました。 自分の中では、これから求められる人材は上流部分を設計できる人。 マーケティングの上流部分とは ①コンセプト・戦略などの上流部分を設計できる人 ②アイデアを付加価値として出せる人 ③ビジネスモデル全体を理解して、長期的な戦略を構築できる というような要素をもっている人ではないかと思っています。 加えて、掲げたコンセプト、戦略を ・組織の「意思決定」までもっていける ・必要な人材を定義して、実行プロセスまでリーダーシップを発揮できる といったところまでできるとさらに良し。 上流部分を設計するために活用できる方法はたくさんあるけれど、今回は必要な「考え方」にフォーカスして、「身につけたいこと」まとめてみました。 社内の研修資料をつくっていて、これは共有できるといいなと思うことがボヤっとでてきたので・・・ 内容 アイデアは描く ビジュアルシンキングを身につける 戦略家としての表現方法を身につける 読書術を身につける ノート ①アイデアは描く ビジュアルシンキングを身につける ビジュアルシンキングは絶対に身につけた方がいい。 パソコンに向かって仕事をしたつもりになる、クライアントと打ち合わせをして、その場で言われていることを頑張ってタイピングして議事録をつくれば満足してしまうことは避けないとだめ。 ビジュアルシンキングを学ぶなら、この本を熟読すればOK。 描いて売り込め! 超ビジュアルシンキング 参考URL ダン・ロームのビジュアルシンキングに関して概要がまとまっている記事です。 【オススメ】「超ビジュアルシンキング」ダン・ローム http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51668004.html ・MicrosoftのOffice(症候群PowerPointやExcel)に陥らない ※絶対に必要なソフトではあるけど フロッグの創始者ハルトムット ・エスリンガ ー

Googleの創業者、ラリー・ペイジによるミシガン大学のスピーチ

仕事は世界を変える気持ちでワクワクと。 でも、一番大切なのは家族。 Google創設の裏にある家族との関係性や物語。 僕にとってはジョブズに続く、いつも聞き返したいスピーチ。 [全訳] Class of 2009! First I’d like you to get up, wave and cheer your supportive family and friends! Show your love! It is a great honor for me to be here today. Now wait a second. I know: that’s such a cliché. You’re thinking: every graduation speaker says that – It’s a great honor. But, in my case, it really is so deeply true – being here is more special and more personal for me than most of you know. I’d like to tell you why. 今日、この場にいられることは、私にとって大変光栄なことです。いや、ちょっと待ってください。いまの台詞は確かに月並みすぎます。皆さんも思ったでしょう。卒業式のスピーカーというのは、決まって「大変光栄なことです」と言うものだと。でも私の場合は、本当に心からそう思っているのです。私にとってこの場にいることは、皆さんの大半が考える以上に、特別で個人的な意味のあることなのです。 その理由をおお話しましょう。 A long time ago, in the cold September of 1962, there was a Steven’s co-op at this very university. That co-op had a kitchen with a ceiling that had been cleaned by student volunteers e very decade or so.   Picture a college girl named Gloria, climbing up

メタファーを活用したユーザー調査について(ZEMT法)

最近、マーケティングの施策を考えるときに もっと、ユーザーの行動や感情に目を向けないとなと考えるようになっています。 コトラーのマーケティング3.0を読みかえしていて、ブランドストーリーの構成要素の箇所が目に止まりました。 コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則 コトラーらによれば、ブランド・ストーリーにはキャラクター、プロット(筋書き)、メタファー(比喩)といった3つの重要な構成要素がある。優れたストーリー・プロットには、チャレンジ型(ヒーローが困難な敵を倒す)、コネクション型(この世に存在する断絶を埋める)、クリエイティブ型(新しい解決方法を生み出す)がある。また、そのさい、消費者の意識の根底にあるメタファーを明るみにする作業が有効である。例えば、7大メタファーとして、バランス、変化、旅行、容器、つながり、手段、コントロールがあるという。そしてキャラクターはストーリーの要である。「コトラーのマーケティング3.0」 消費者の意識の根底にあるメタファーを明るみにする作業 ここからインサイトを把握するプロセスはもっと現場に起こし込めるといいなと考えています。 理論的なところを勉強するより 形を変えながらでも実施して、何とかユーザーのことを理解しようという意識をもち動くことが大切だと感じています。 先日に書いた 伊右衛門のコンセプトメイキング についてでも、メタファーを活用した質問をして コンセプトをつくりだしたのは、専門性のある調査を実施したからではなく 何とかユーザーのことを理解しよう、お茶と生活との関係性を根本的に問い直そう といった調査に取り組む前のスタンスがあったからこそ成功したのだと思うのです。 優れたプロダクトやサービスのコンセプトをもっている企業は、 徹底的にユーザー調査を行い、ユーザーを理解し、そこからブランドのストーリーを組み立てている。 だから、ユーザー調査(特にメタファーを活用した手法)は現場で実践していこうと思っています。 ZEMT法 マーケティング3.0の中でも紹介されているのがZMET法。 ZMET調査(Zaltman Metaphor Elicitation Technique:ザルトマン・メタファー表出法)」 ザルトマンは、この手法を開発した