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【フィールドワーク】瀬戸内国際芸術祭2013(伊吹島)

瀬戸内国際芸術祭の2日目をメモ。


伊吹島

イリコで有名な伊吹島に行ってきました。

観音寺港から船で20分ほど。



日本一美味しいと評判のイリコで有名な地域です。 




オススメは、伊吹しまづくりラボ


伊吹島に訪れた際は一番最初に訪れた方が良い場所とのことです。

しまの歴史、今の動き、イリコについてなど、全体を知ることができます。
8年前に台風があり、イリコ漁が1件廃業となったとのことです。


漁業で活用していた倉庫(オフィス?)を活用し、展示を行っています。



当時の面影を残した空間となっています。
空間内は、実際に倉庫内で残されていたものだけを組み合わせてデザインされています。


建築の3D模型と囲まれた黒板に、しまの情報が書き込まれている。
島民や子どもたちを巻き込みながら、ワークショップを開催しているとのこと。


2Fにある島の文化を紹介している部屋。もともとは、住み込みで作業をする方が宿泊していたとか。


伊吹島はイリコを中心とした漁業で栄えた島のようです。
島民は以前は4600人近くいたが、現在は600人になったとのこと。
子供は、1学年100人近くいたが、今は小学校と中学校合わせて20人。小学校は廃校になり、中学校と一緒の校舎で学んでいるらしいです。

建築にも広告にも、必要なのは文化的背景を理解した上で
デザインしていくこのような視点だろう、


と自分の仕事と重ねあわせて考える。


ナイスアイディア!布団は断熱のために天井に敷かれている。
島の知恵なのだろうか・・・・
島を歩き、少しだけ島民の方々と話をする中で感じたのは
テマヒマかけて工夫を積み重ねてきた暮らし方、働き方は、すごく合理的だということ。



2Fにはカフェがあり、子供の絵が飾ってある。
近所の子供を巻き込んだプロジェクトで興味深いです。


島の中に仕掛けられているアート作品の数々。
島の記憶を再現するもの、場所に新しい意味付をするもの。


沈まぬ船
http://setouchi-artotokuchi.jp/art001.html



              泥が堆積したピアノを用いたインスタレーション


マーカーだけで瀬戸内の風景を描いた360度パノラマの世界


島の頂上からの風景。
生きているこの島が一番のアートであるのかもしれませんね。
如何に最小限の表現で、最大限のふくらみを持つ空間をつくれるか。


これは建築家、安藤忠雄さんの言葉。

島をデザインするときに、新しいものを次から次へともってくるのではなくて
島の資源を活かし、今までの記憶と新しい何かの接点をみつけることが大切なのだと思います。

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