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父親から学ぶ「仕事のオリジナリティ」


久しぶりに恵比寿から離れて実家へ帰る

最近は、だれかしらに会うとその人の仕事から何かを学ばせてもらうことを意識している

家族と会うときは、父親に何らかの仕事の質問をするようになっている

話題がちょうど仕事の話になったので、色々と話をしているなかでこんな質問をしてみる

『他の人と違いを生み出す為に意識していることは何か』
父親の答えは
「あるデータとデータ、知識と知識を組み合わせて、独自の発想を生み出すこと」

アイデアは組み合わせから生まれると色々な本に書いてある。
社会人になってから何回も読み返しているのがこの本

ジェームス W.ヤング
阪急コミュニケーションズ
発売日:1988-04-08


この本で書かれていることは
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外のなにものでもない」
ということ

父親からのアドバイスは
すでに本を読んでなんとなくわかっていたことであり
あっさりと当たり前のようなことを言われた感はあったけれど
自分の仕事を振り返るとできていないなと感じる

一見関係のなさそうなもの同士の関係性を読み解く想像力をもつことで仕事の幅が広がる

この関係性のなかから法則を見つけ出すこと
そもそも、関係性をみつける力が自分には足りていないのだと指摘される
父親は早い段階で自分の『基軸』を見つけることの重要性を教えてくれた

基軸とは判断基準と捉えていいと思う


自分のなかで基軸をもっていれば、外部環境の変化に振り回されないですむ。
独自の判断基準があるから、何かあっても慌てないですむし、相手にも安心感を与える

なるほど、

自分が仕事をどれだけ狭い視野で行っていたことを反省
Webコンサルタントといっても、Webのことだけでは価値は感じてもらえない
経済全体の流れ、経営者の意思決定、消費者の動き
様々な情報を組み合わせて未来を考える父親の視点をもつようにしたいな・・・

【今後意識したいこと】
・担当している業界やクライアントの未来(1年後、3年後、5年後、10年後)を考える
この習慣をつけることで、自然に業界情報や経済の流れを意識できるようになるはず

・得た知識を意識的に仕事に結びつける
アンテナをはっていれば365日24時間学べる
アンテナの質がセンスにつながるのだと思う。
結局、仕事以外のところでどれだけのことを学び、仕事につなげることができるか・・・
一見関係なさそうな情報と情報を組み合わせて、自分独自の視点で物事を見られるようにしたい。


そういえば、学生時代だとここまで真剣に父親と仕事の話をしたことはなかったな・・・
もっと早い段階から父親から謙虚に学べていればなと感じる。

まあ今からでも遅くないか

本を読んだだけでは理解できないことでも、身近に実践している人がいると、「なるほど!」と理解できることは多いのではないかと思う。


父親からの学びを活かして独自性をもって仕事をするために感度の高いアンテナを張って生活していこう!



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