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市民社会と限界芸術

鶴見俊介は著書、限界芸術論のなかで「芸術」と呼ばれている作品を、「純粋芸術」、「大衆芸術」、「限界芸術」の3つに分類している。(「純粋芸術とは、専門的芸術家によってつくられ、それぞれの専門種目の作品の系列に対して親しみをもつ専門的享受者をもつ。大衆芸術は、これもまた専門的芸術家によってつくられはするが、制作過程はむしろ企業家と専門的芸術家の合作の形をとり、その享受者としては大衆をもつ。限界芸術は、非専門的芸術家によってつくられ、非専門的享受者によって享受される。」)
(「職業として芸術家になる道をとおらないで生きる大部分の人間にとって、積極的な仕方で参加する芸術のジャンルは、すべて限界芸術に属する」)という。

「新しい公共」という言葉が民主党鳩山政権から出され、「市民参加」が大切!
と言われてはいるけど、その実態に疑問を感じることがある

参加の後にくるものが大切なのではないだろうか
コミュニティの崩壊に対する居場所づくり、連帯感の創出、関係性づくり
どれも大切なんだろうけど、どこか物足りなさを感じる

ここで岡本太郎の言葉を引用したい
(「さまざまの人間的段階を切り抜けてゆく時に行う祭りにしろ、セレモニーにしろ、人間を 新しい生きがい、世界観にひらいて行く、そういうものすべてがイニシエーションであ  る」)
岡本太郎 美の呪力

自分の存在を掛ける、無目的に挑むといった、個人個人の生きがいをつくるような場を
創りだすこと

小奇麗にまとまった場のデザインではなく
ごちゃごちゃしながらも生命力に溢れた場のデザイン

先生が電話で言っていた
それは魂の叫びではないと・・・

自分自身も、そして他人の魂の叫びをどこまで引き出すことができるか

2月13日まで走りぬけよう

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