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古代から来た未来人 折口信夫

折口信夫の本は前々から興味をもっていたので
まずは入門書としてこの「古代から来た未来人」を読むことにしました。

古代から来た未来人 折口信夫 (ちくまプリマー新書)

折口信夫は、日本列島に生きた「古代人」の心をあきらかにしたい、と願った人だった。
この一文で始まる本書は、古代人の心を探り、古代の思考方法を解き明かした折口信夫の入門書として最適だと思います。

折口は古代の思考の特徴として「類化性能」、表面的には違っているものの間に、共通性や同質性を見いだす思考法を挙げています。

(「折口は「古代人」のなかに、時代的または地域的に決定づけられてしまう限定された人間ではなく、むしろ普遍的な「人類の思考の本性」を見いだそうとしていた」)p28

「知」とは何かを考えるヒントを与えてくれる

「知」は言語化されているものだけではない

(「文字記録されたものの行間を読んだり、ゆがめられているものをもとの形に戻したり、わざと言われていないことの中に重要な問題を見つけたりできなくてはならない」)p14


創造性とは、言語を超えた共通性を見つけるものであり、身近なところで考えると障害のある人やホームレスという言葉で括られている人の存在、死者の存在、これから生まれてくる生命の存在。これらの見えないもの存在を感じ取り、結びつけながら、考え、行動していくことであると考えている。

生命と創造の根源は他界や異質なものの存在のなかに見出すことができる

多様な人々の参加の場
異質なものから学び、ともに創るという創造の場をつくること

自分自身が今やっていること
これからやっていこうと思っていることとつながっていく感じはします

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