スキップしてメイン コンテンツに移動

見沼福祉農園-都市の中で創造的に生きるヒント-


恵比寿から埼京線に乗り、1時間弱。東浦和の駅からバスで20分程のところにある見沼福祉農園。


IMG 1395

農園といっても市場で謳い文句となっているオーガニックでもないし、スローライフを志している人たちの集まる場でもない。
何か定義付けされている場ではなく、この場所をどのように意味づけるかは参加者に委ねられているのがオモシロイ。
無目的な場に多様な人が関わり対話を繰り返していく場が居心地が良い。
NewImage
大学教授・学生・社会人・小学生・フリーター
都市に暮らす人、埼玉に暮らす人、福島の人、島根の人
自然という不確実な環境の中で、一緒に土を耕し、火を囲み、
多様な人を取り込みながら場をつくっている。
この農園にあるのは、
一度のお金とモノの交換で終わってしまう【消費】ではなく、
多様な個人が場に主体的に関わりながら意味づけを行なっていく【参加】
この参加に価値を見出し始めている人が集まっているのだと思う。
IMG 1417
IMG 1401
 都心で暮らしていると、ボタン一つで電気がつき、火がつき、匂いや音をつくることもできる。すごく便利だけれど、自分の身体が弱くなっていく。
弱くなっているというより、変化に対する対応力が鈍くなっている感じかなな。
暴風の中暴風の中農園で作業をしていた感じたこと。
都心では都心で学ぶ機会がなくなっている、【生きる知恵】を自然と人と対話しながら学ぶことができるのが見沼福祉農園なのだろうと思っている。

・バーゲンセール(価格)
・わかりやすいキャッチコピーつきの商品(言葉)
という用意されたもので判断して動くことはできない。
・人の声
・音・色・匂い・触感
といった不確実なものを確かめながら判断していかないといけない。
意味づけされたものを消費するのではなく、意味を自分たちでつくっていくことが創造的に生きるということだと思う。あくまで自分の感覚だけれど、都心で暮らし続けていると、創造的に生きる感覚が鈍ってきている。

だから、これから恵比寿で築く地域コミュニティを、都市の中にある農園とつなげていこうと思っている
意味づけを先に行うのではなく、場に関わり、対話を繰り返していく中で、プロジェクトを進めていくことで、自分たちの暮らしに創造性を取り込んでいきたい。
オーガニック・ナチュラルという飾りがつく商品はたくさん出てきており、自分たちはそろそろ気づいているのではないかな。上っ面だけを飾った商品には満足できなくなっていること。自分たちの欲求を表面的なコピーでくすぐられていることの心地悪さを。
みんな量よりも質、見た目よりも実質、謳い文句よりも実体験を重視してきているのだと思う。
消費から参加へといったら大げさかもしれないけれど、「都市の中でどのように生きていくか」このことを真剣に考えて動いていきたい。
IMG 1407


このブログの人気の投稿

Googleの創業者、ラリー・ペイジによるミシガン大学のスピーチ

仕事は世界を変える気持ちでワクワクと。 でも、一番大切なのは家族。 Google創設の裏にある家族との関係性や物語。 僕にとってはジョブズに続く、いつも聞き返したいスピーチ。 [全訳] Class of 2009! First I’d like you to get up, wave and cheer your supportive family and friends! Show your love! It is a great honor for me to be here today. Now wait a second. I know: that’s such a cliché. You’re thinking: every graduation speaker says that – It’s a great honor. But, in my case, it really is so deeply true – being here is more special and more personal for me than most of you know. I’d like to tell you why. 今日、この場にいられることは、私にとって大変光栄なことです。いや、ちょっと待ってください。いまの台詞は確かに月並みすぎます。皆さんも思ったでしょう。卒業式のスピーカーというのは、決まって「大変光栄なことです」と言うものだと。でも私の場合は、本当に心からそう思っているのです。私にとってこの場にいることは、皆さんの大半が考える以上に、特別で個人的な意味のあることなのです。 その理由をおお話しましょう。 A long time ago, in the cold September of 1962, there was a Steven’s co-op at this very university. That co-op had a kitchen with a ceiling that had been cleaned by student volunteers e very decade or so.   Picture a college girl named Gloria, climbin...

メタファーを活用したユーザー調査について(ZEMT法)

最近、マーケティングの施策を考えるときに もっと、ユーザーの行動や感情に目を向けないとなと考えるようになっています。 コトラーのマーケティング3.0を読みかえしていて、ブランドストーリーの構成要素の箇所が目に止まりました。 コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則 コトラーらによれば、ブランド・ストーリーにはキャラクター、プロット(筋書き)、メタファー(比喩)といった3つの重要な構成要素がある。優れたストーリー・プロットには、チャレンジ型(ヒーローが困難な敵を倒す)、コネクション型(この世に存在する断絶を埋める)、クリエイティブ型(新しい解決方法を生み出す)がある。また、そのさい、消費者の意識の根底にあるメタファーを明るみにする作業が有効である。例えば、7大メタファーとして、バランス、変化、旅行、容器、つながり、手段、コントロールがあるという。そしてキャラクターはストーリーの要である。「コトラーのマーケティング3.0」 消費者の意識の根底にあるメタファーを明るみにする作業 ここからインサイトを把握するプロセスはもっと現場に起こし込めるといいなと考えています。 理論的なところを勉強するより 形を変えながらでも実施して、何とかユーザーのことを理解しようという意識をもち動くことが大切だと感じています。 先日に書いた 伊右衛門のコンセプトメイキング についてでも、メタファーを活用した質問をして コンセプトをつくりだしたのは、専門性のある調査を実施したからではなく 何とかユーザーのことを理解しよう、お茶と生活との関係性を根本的に問い直そう といった調査に取り組む前のスタンスがあったからこそ成功したのだと思うのです。 優れたプロダクトやサービスのコンセプトをもっている企業は、 徹底的にユーザー調査を行い、ユーザーを理解し、そこからブランドのストーリーを組み立てている。 だから、ユーザー調査(特にメタファーを活用した手法)は現場で実践していこうと思っています。 ZEMT法 マーケティング3.0の中でも紹介されているのがZMET法。 ZMET調査(Zaltman Metaphor Elicitation Technique:ザルトマン・メタファー表出法)」 ザルトマンは、この手法を開発した...

【アイデア】6月、神無月(みなづき)のキャッチコピー

6月に読まれた俳句 降音や 耳もすふ成 梅の雨(松尾芭蕉) ふるおとや みみもすうなる うめのあめ 梅雨の漏 防ぐバケツも また漏りぬ つゆのもれ ふせぐばけつも またもりぬ 梅雨の道 傘へ入りき てをしふなり つゆのみち かさへはいりき てをしふなり 5月後半から梅雨入りです。 日本の梅雨は世界でもかなり独特な気候のようです。 雨の中にいる人たちの心理はどんなものでしょうか? 雨だから気持ちもどんより、落ち込んでいる? そんな単純なものじゃないでしょう。 梅雨の時期だからこその気持ちを載せたコピー 雨上がりの水たまり、空に触れる唯一の方法 あの人の利き手を知った。 twitterによせられた #雨が好きになるコピー まとめ http://matome.naver.jp/odai/2133437829260371801 キャッチコピーと恋のマッチングは大切ですね。 父の日のキャッチコピー 6月の中旬に入ると父の日ですね。 お父さんありがとう なんて素直に言えないです。 「父が照れる」を、私がもらう。 無愛想でぶっきらぼう。いつだって言葉足らずか、一言多い。 思いを伝えるのが下手な父だから、ぶつかることもあったけど。 それでも父なりに私のことを考えてくれていたんだなと、 今ならば思います。ありがとう。本当に。 面と向かってはとても言えないから、気持ちを贈ります。 どんな顔、するんだろう。6月の、その日。誰よりも幸せなのは、 父さん、真っ赤に照れるあたなを見る私です。 6・20 父の日 東武百貨店 じつは、おかあさんでもイマイチわからないのが、 おとうさんの感激のツボ。 お仕事がんばってるナとか、最近疲れてない?とか。 おとうさんって、観察すると、わかりやす~い。 こんなものあげたら、きっとイチコロだ!ってネ。 ん?娘だからわかっちゃうのかなあ。 東急ハンズWEBサイト http://www.tokyu-hands.co.jp/fathersday / 娘から  絵文字混じりの 「ありがとう\(^_^)/」 東急百貨店の「父の日」川柳 父の日には変化球を投げたくなるものです。 くちなし...