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コクリエイションでビジネスを成長させる

コ・クリエイションという言葉が気になったので自分なりに整理してみた。

■コクリエイションって何?
顧客の参画によって創り出される“経験”をもって商品・サービスの差別化を行う戦略。ここでいう“経験”とは、顧客と企業の従業員・顧客同士のコミュニケーション、顧客自身による製品・サービス開発・応用への関与など。これらの“経験”(企業・商品・サービスと、顧客との接触)をどう設計するかで、顧客満足度は大きく変わってくる。そのポイントとなるのが、「対話」「アクセス」「リスク管理」「透明性」の4要素。顧客が独自に商品やサービスを再構成し、自らが求める“経験価値”を得られるようにサポートするのが企業の役割となる。
wisdomビジネス用語辞典
■コクリエイションを解釈
個人と個人、個人と組織、組織と組織がフラットな関係で関わり、相互にメリットを得られること。

■オンライン・コ・クリエイションの事例
OPEN IDEO

COLISH

Blabo!

■組織と個人の関係性について
2025年の世界では、インターネットなどのテクノロジーの力により、イノベーションと創造が「マス(大量)」型の活動に変わる。大勢の人がそのプロセスに参加するようになるのだ」

ソーシャルメディアによって人の集まり方が変わり、日本でも価値観と消費の在り方が、大きな変革期へと来ている。

→会社員、消費者という関わり方ではなく、個人が主体性をもって多様な組織に関わるような時代が来そうな気がします。
そのときにヒントとなるのがコ・クリエイションという考え方。

■コクリエイションの価値①
消費者と企業の間で協働の場をつくる、参加の機会をつくることで
⇒顔の見える関係性が築ける
⇒相手のことを知ることができる
⇒本当に必要しているものを提供できる
といった組織側のメリットが考えられます。
非常に高度なファシリテーションスキルが求められそうです。。

■コクリエイションの価値②
・多様な経営資源を活用 できる
・ファンの創出
・顧客のLTV(ライフタイムバリュー)向上
・顧客の経験価値向上


■個人的に面白いと思っていること
ちょっとおもしろいと思うのは、業界やセクターによって同じ人なのに呼び名が違うこと。
・政治の世界:国民・市民
・NPOの世界:ボランティア
・WEBの世界:ユーザー
・企業:消費者・お客様
色々な呼び方されて・・・顧客のために、国民のために・・・とよく聞くけれど
結局は顔の見える密な関係を築くことが大切なのでは?⇒だからこそコ・クリエーションの考え方が大切になってきます。

■まとめ
コクリエイションという難しい言葉を使わずとも、目の前の人と深くつながることが大切。

■参考
http://enterprisezine.jp/bizgene/detail/4214
http://www.coprosystem.co.jp/marketingblog/2012/10/23.html

■スライドシェアにまとめたメモ



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